財団法人新エネルギー財団会長賞
新エネルギー機器の部
天然ガス自動車
天然ガス自動車開発グループ/東京ガス(株)、大阪ガス(株)、
東邦ガス(株)、西部ガス(株)、日産ディーゼル工業(株)、
いすゞ自動車(株)、(株)オーテックジャパン、トヨタテクノ
クラフト(株)、三菱自動車テクノサービス(株)、マツダ産業(株)、
(株)ユニテック


 全世界では約100万台の天然ガス自動車が走っており、大部分はガソリン車の改造車です。日本では1990年よりガス業界、自動車メーカーが協力してディーゼル代替の天然ガス専用のエンジンの開発を進め、世界に先駆けて実用化しました。天然ガス自動車は燃料として都市ガスを圧縮して高圧のタンクに充填使用する以外、一般の自動車と全く変わりありません。天然ガス自動車は平成7年12月、520万キロにおよぶ運輸大臣認定走行を終了し、一般自動車と同様の扱いを受けることになり、自動車メーカーが既存車と同様に製造し、一般の利用者が購入することが可能になりました。
1.構造
 天然ガス自動車は基本的にディーゼル車・ガソリン車など従来車と同様であり、異なるのは燃料系統だけです。燃料である天然ガスは、高圧(200kg/cm2)に圧縮されたガス容器から、燃料配管および減圧弁を通してエンジンに供給されます。また各種安全装置によって安全が担保されています。(図1)
2.特長
  1. ディーゼル車、ガソリン車と同等の走行性能
    ●天然ガスは気体であることを除けば、その組成が軽油、ガソリンに類似しているため、走行性能、加速性能ともディーゼル車、ガソリン車とほぼ同等です。
  2. 排ガス性能(図2)
    ●NOxの排出量はディーゼル車と比較して大幅に削減でき、黒煙(粒状物質)は全く排出されません。
    ●CO2の排出量はガソリン車と比較して2〜3割低減されます。
  3. 幅広いバリエーション(図3)
    ●ガソリンの代替である軽自動車・乗用車からディーゼル代替であるバス等の大型車両まで、幅広い導入が進んでおり、7メーカー、16車種の天然ガス自動車が実用車として走行しています。
3. 普及目標
 平成8年末現在で、約1000台の天然ガス自動車が実使用されています。平成6年12月に、総合エネルギー対策閣僚会議において「新エネルギー導入大綱」が策定され、その中で天然ガス自動車は、2000年に20万台を導入する目標が決定されました。20万台の目標の中で、約8割がディーゼル代替、残りの約2割がガソリン代替として計画されています。
図1.大型路線バスの構造(例)
バスの構造

図2.排ガス性能
排ガス
●CO、HC、NOxの排出量が大幅に減少します。
●黒煙、SOxの排出はゼロ。


図3.幅広いバリエーション
バリエーション
●天然ガス自動車は軽自動車から大型バスに至るまで
 多くの車種が実用化されています。

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