資源エネルギー庁長官賞
導入事例の部 堺市方式高効率ごみ発電システム
堺市/環境保険局環境事業部
株式会社クボタ
大阪ガス株式会社

 堺市方式高効率ごみ発電は未利用エネルギーの有効利用を非常用発電機等の未利用設備を有効利用して達成したシステムです。電力需要に対応できるDSS運転(Daily Start Stop)の自動化を完成し、更に「ごみも燃料」と位置づけ、その効率的利用を図り昼夜の自動焼却率設定変更システムを採用して出力調整能力が3倍以上になり需要対応型システムとして高い評価を得ています。これにより売電益も大きく、また所内電力が非常に安定化するため契約電力の削減と買電電力の減少により電力コストを大幅に削減しています。この様に、このシステムは地球環境に優しく、自治体にも多くの利益をもたらしています。
設備の特長
  • 全国初の清掃工場組込み型の高効率複合ごみ発電施設。
  • ガスタービンのDSS運転の完全自動化システムを備えた唯一の工場です。
  • 「ごみも燃料」と明確に位置づけ、その効率的な利用のために全国初の昼夜のごみ焼却率自動設定変更システムを採用しています。
  • 煙突の白煙防止にまで排ガス利用を行い天然ガスを最大限に有効利用しています。
  • 自家消費電力用の小型ガスタービンながら質・量共に高いレベルの蒸気を得ています。
  • 遊休施設となっている非常用発電機や白煙防止ファンを有効利用して設備費を抑え、合理的な配置計画、自動化システムの導入で人件費も抑えているため発電コストが他に比して非常に小さくなります。
  • ガスタービンは非常用発電機兼用型であるため震災等の非常時にも拠点発電設備として利用可能な設備です。

導入のメリット
  • 未利用エネルギー有効利用の廃棄物発電と天然ガス燃料のガスタービン発電機の組み合わせによりCO2の排出抑制をした地球環境に優しい工場です。
  • DSS運転と焼却率設定変更により昼夜の電力需要に対応した売電が可能となり逼迫する電力事情に貢献する事が出来ます。
  • 啓発効果が大きく清掃工場を「迷惑施設」から夢のある「エネルギーセンター」へとイメージ転換させることができました。
  • 同規模の清掃工場に比べ発電量が非常に大きく、売電単価の高い昼間重視運転により売電収入も大きくなります。
  • ガスタービン発電機によるバックアップにより所内電源が安定化し契約電力の削減が可能で大幅な電力コストの削減ができます。
  • 高度技術の導入により運転員の資質向上にも寄与します。
  • 安定発電のための高度自動燃焼制御はダイオキシンの発生抑制にも繋がっています。

設備概要
設置場所……堺市クリーンセンター東第二工場
ごみ処理能力…460t/日(230t/24h×2炉)
発電形式……高効率複合ごみ発電システム
発電出力……昼間16,500kW、夜間10,070kW
蒸気タービン
 ……形式 抽気復水タービン
   能力 12,400kW、入口蒸気(2.2MPa×378℃)
ガスタービン
 ……形式 単純解放サイクル1軸式(航空機転用型)
   能力 4,100kW、天然ガス/灯油2元燃料式
タービン
システム概略図
発電量

 

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