資源エネルギー財団会長賞
新エネルギー機器の部三重県久居市
久居榊原風力発電施設
三重県久居市(総務部企画課)

久居市は、市内の青山高原に定格出力750kWの風力発電機4基からなる総出力3,000kWの風力発電施設を設けました。発電電力は市の全世帯の16%に当たる年間約800万kWhを見込み、電力会社に売電しています。青山高原は観光地でもあり、風力発電機から系統連系設備まで地中埋設線とするなど自然との景観に配慮しました。自治体の導入した風力発電として規模が大きく、風力発電施設を観光資源としても利用した点が評価されました。

機器・システム・設備等の特長

●風力発電の適地
青山高原の“笠取山”は、若狭湾から琵琶湖を経て、伊勢平野から伊勢湾へ抜ける“風の道”にあり、その名も、江戸時代“旅人の衰笠が取れるほど強い風が吹く”に由来する本州有数の強風地帯です。年間平均風速7.6m/sが記録されています。風向きも、夏は南東、それ以外は北西と安定しています。
風力発電機の特長
毎秒2m程度の風で羽根が回りますが、発電には3m以上が必要です。25mを超えると、安全確保のため、羽根を風向きと平行状態にし、風を逃がして自然に静止します。その間12.5m以上の風で定格出力750kWを維持します。常に風上に風車を向けるヨーシステム、羽根の角度を風速に合わせて調整する可変ピッチ制御等の導入により、安定的かつ効率的な発電を図っています。
大きな発電量と環境への貢献
年間総数発電量は800万kWh程度と予想され、市内一般家庭約2,400世帯(全世帯の約16%)相当分をまかないます。一方、市の年間電力消費量からのCO2削減率は約4.7%に達します。
地域のランドマーク
風力発電機から商用電源までは地中埋設線とし、発電施設周辺の緑化を行なうなど、風力発電を景観にマッチさせています。風車の2〜3秒で1回転という、ゆっくりと回る姿は、壮大で風景の一部としてとけこみ、訪れる人々に、ゆるやかな時の流れの中で、やすらぎと癒しの空間を演出しています。
巨大な動くモニュメント
オランダ製の風車は、タワーの高さ50m、羽根の直径50.5m、最頂部までの高さ75mと、巨大な動くモニュメントです。ローター部分と発電機が増速ギアなしの一体型で、機械騒音が抑制されています。
 

久居市榊原風力発電施設

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