川鉄製鉄株式会社
製鉄所におけるガス化改質方式廃棄物燃料製造事業
川鉄製鉄株式会社

受賞のポイント
産業廃棄物を高温で加熱溶融して燃料となるガスを発生させる、我が国初の実用化規模でのガス化改質型廃棄物燃料製造施設です。ダイオキシンをはじめとする有害物質の排出が極めて少なく、また製造されたガスは様々な目的での利用ができます。産業廃棄物処理の高度な環境対策と廃棄物燃料製造施設としての先進性、本格的なガス化改質方式廃棄物燃料製造施設を製鉄所に導入して達成した高い経済性が評価されました。

機器・システム・設備等の特長

設備概要
  • システム名
    川鉄サーモセレクト方式
    (設備規模:150t/日・炉×2系列)
  • 廃棄物から水素、一酸化炭素を主体とする燃料ガスを製造するシステム
  • 製造エネルギー量(設計値)
    90,000t/年×1,783Mcal/t≒160,000,000Mcal/年
廃棄物を前処理せずに圧縮し、脱ガスチャンネルで間接加熱により乾燥・熱分解処理します。熱分解物は高温反応炉に装入され、酸素と熱分解カーボンとの反応で高温溶融されます。生成したガスはガス改質・急冷・ガス精製することにより、清浄な燃料ガスとして回収されます。製造された燃料ガスは、製鉄所の既存のガスタービンコンバインド発電機等の燃料として活用されます。


●設備外観
 
特徴
廃棄物をガス化して燃料ガスを回収する設備(ガス化改質設備)としては、日本で初めての実用規模の設備です。燃料ガスとして回収し、製鉄所に移送するため、通常では施設内からの廃棄物に起因する排ガスが発生しません。また、廃棄物から燃料ガスを回収するとともに、スラグ、メタル、金属水酸化物・硫黄などの有価物も回収されるため、最終処分が必要なくなります。したがって、ダイオキシン類の総排出量が低減。廃棄物中のダイオキシン類の分解装置としても機能します。

啓発効果
製鉄所のインフラ廃棄物発生地域に近いという立地条件を活かし、廃棄物から発生する副産物の再資源化有効利用を実施。埋立量ゼロを実現するとともに、発生したガスを有効利用することで、循環型社会の構築に寄与しています。
 
●システム構成
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資源エネルギー庁長官賞 導入事例の部 川鉄製鉄株式会社