新市庁舎の南面及び屋上面に、発電、日除け、採光を兼用するシステムとして設置した容量195.6kWの太陽光発電システム。発電実績は計画値を満足しており、利用率は他の地域に比較して高い結果が得られています。遮蔽効果による冷房負荷削減に優れ、またインパクトのある意匠で、地域住民への啓発効果が期待できます。

 

人・環境にやさしい庁舎を目指して
 糸満市は、地球環境の温暖化防止に対し、今後計画される公共施設に新エネルギーの導入を図り、市民の喚起を促し快適な地球環境を創っていくという「糸満市新エネルギービジョン」を平成8年度に策定しました。
 その取組みとして平成14年春に竣工した新しい市庁舎には、地方自治体では最大級の195.6kWの太陽光発電システムを設置しています。

付加機能を備えた太陽光発電システム
 庁舎の屋上と南面に設置された太陽光発電システムは、それ自体が沖縄の強い日差しを和らげ、快適な空間を生み出す日除けルーバーとしての役割を持っています。
 この太陽電池ルーバーによって、庁舎で使用する電力量の12%を発電すると同時に、冷房に必要なエネルギーを25%低減するという複合的な省エネルギー効果が得られます。
 また、南面では太陽電池ルーバーを、互いに影にならないように配置することで、日差しや風雨から守られた巨大な軒下空間「アマハジ」が生まれ、環境共生庁舎の象徴となっています。
 このように、沖縄の気候風土を活かした設置形態とすることにより、発電能力やデザインだけではない、付加機能を備えた太陽光発電システムが実現したのです。
 モジュールは強化合わせガラスを用い、左右二辺支持として強風や塩害にも耐える構造となっています。

普及啓発にむけた取組み
 庁舎の1階市民ホールでは発電量、CO2削減量等がリアルタイムに表示されます。ビデオプログラムも放映され、子供からお年寄りまで、市民はもとより国内外からも訪れる様々な人々にエネルギーの大切さと太陽光発電システムの可能性、糸満市での取組みを伝えています。
195.6kWの太陽電池に覆われた糸満市庁舎全景
195.6kWの太陽電池に覆われた糸満市庁舎全景
庁舎の象徴「アマハジ」
庁舎の象徴「アマハジ」
複合的な省エネルギー効果
複合的な省エネルギー効果
塩害・強風に耐えるモジュール
塩害・強風に耐えるモジュール
仕様
仕様
 

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