資源エネルギー庁長官賞 導入事例の部

札幌市  株式会社北海道熱供給公社
 

 受賞のポイント
ガスタービン排熱の多段階利用、蒸気タービンの導入による効率アップに加え、“融雪温水”、“低温外気”、“井水利用”といった「地域特性」を活用し、エネルギー利用効率の向上、省エネ性・環境保全性の向上等を徹底追求したシステムです。エネルギー効率も優れ、道路融雪等北海道として地域への普及啓発効果が期待される点が特に高く評価されました。

 機器・システム等の概要、特長
■ 概要
札幌駅JRタワー全景
 札幌駅南口地区において、まちづくりと一体となって環境保全型の大規模天然ガスコージェネレーションシステム(4,335kW × 2基)が導入されました(JRタワー内に設置)。地域特性を活かし、エネルギー利用効率、省エネ性・環境保全性の向上を実現しています。

■ 特長について
○ガスタービン排熱のカスケード利用
ガスタービン発電機
・蒸気製造後の排ガス(150℃程度)の持つ低温度レベルの熱を用いて冬期間のロードヒーティング用の温水(40℃)を製造。
・端境期など蒸気・冷水需要の少ないときには、製造した蒸気を用いて蒸気タービンにより発電。
・蒸気吸収冷凍機を用いた蓄熱を行い、夜間の冷水需要対応のほか冷水負荷のピークカットを実施。

○自然エネルギーの積極活用
フリークーリング冷却塔
・外気温の上昇に伴いガスタービンの吸気温度が高くなり発電出力が低下する夏場などに、冷却水の一部に使用する井水の保有冷熱によりガスタービンの燃焼用空気の冷却を行い、ガスタービン出力を向上。
・本システムで使用する開放型冷却塔の一部において、低温外気(湿球温度−4.0℃以下)を取り入れ、その冷気で直接冷水を製造する「フリークーリングシステム」を導入。

■ 主要設備概要

機器名称 仕 様 台数





蒸気ボイラ ガス焚炉筒煙管式 9,404kW 2台
ガス焚貫流式
1,250kW 2台
ガス追焚型排熱式 12,598kW 2台
融雪温水ボイラ 温水ボイラ 1,744kW 1台


吸収式冷凍機 蒸気ニ重効用 3,516kW
(1,000RT×3)
1台
蒸気ニ重効用 5,274kW
(1,500RT×2)
1台
蒸気ニ重効用 10,549kW 3,000RT 2台
ターボ冷凍機 密閉型電動ターボ 703kW 200RT 1台
蓄熱槽 1,000m3(冷温水槽720m3、冷水槽280m3)



受変電設備 本体建物:33kV3回線スポットネットワーク・設備共用受電
プラント:6.6kV2回線(本線・予備線)
発電設備 ガスタービン発電機 4,335kW at 15℃ 2台
蒸気タービン発電機 960kW 1台