新エネルギー財団会長賞 導入事例の部

千葉市
 

 受賞のポイント
ごみ焼却熱で発生した蒸気をガスタービンの排熱で高温化することにより発電効率を高めるとともに、熱電可変型の機能により効率良く周辺地域への熱供給を行うごみ発電システムです。高効率の発電システムに加えて地域熱供給との連携をとっており、ごみ処理施設の立地困難性を解決するモデルとして高く評価されました。

 機器・システム等の概要、特長
■ 概要
 千葉市新港クリーン・エネルギーセンターは、従来のごみの安定処理を目的とした施設から、
○廃棄物エネルギーを積極的に有効利用し、地球環境への保全に寄与
○余熱利用の高度化を目標としたスーパーごみ発電導入と地域活性化への貢献など、未利用エネルギーの有効活用を図った最新鋭のごみ処理施設です。

■ 特長について
 「スーパーごみ発電システム」は、ガスタービンの排熱を利用して蒸気タービンの出力を上昇させるシステムです。本発電システムでは、ごみ単独時の蒸気タービン発電出力7,150kWに対して、スーパーごみ発電時には出力が最大12,150kWとなり、約70%の効率アップを実現しています。この結果、本システムでの発電効率は26.5%となり、従来のごみ発電の発電効率10%程度に比べ、すぐれた発電能力を有しています。
 さらに、本システムでは周辺地域への熱供給を行うため、熱需要に応じた発電出力の増減が可能な熱電可変型の蒸気タービンを設置して、ごみ焼却炉廃熱とガスタービン排熱を最大限有効活用できるシステムを採用しており、熱供給時の熱総合効率は最大37%を実現しています。
 また、発電の高効率化は、二酸化炭素排出量の削減に貢献できるため、本システムは地球環境にも寄与できる施設となっています。

●千葉市新港クリーン・エネルギーセンター概要

処理能力 405 (トン/24h)
処理方式 全連続燃焼式(ストーカ炉)+灰溶融(電気式)
発電能力 最大 21,150kW
蒸気タービン 12,150kW
ガスタービン 9,000kW(4,500kW×2基)
発電効率 26.5 (%)
熱 供 給 最大 37.7(GJ/h)