平成15年度「定置用燃料電池実証研究」について
2003年7月15日
財団法人新エネルギー財団

 平成15年度、新エネルギー財団(会長 山本幸助 東京都千代田区、以下、NEF)は、平成14年度に引き続き、経済産業省の固体高分子形燃料電池システム実証等研究費補助金を受け、「定置用燃料電池実証研究」を実施します。本年度は14年度継続事業に加えて新たに31サイトの運転試験を行います。

1.事業の概要

 燃料電池の住宅用システムでは、コージェネレーション(熱電併給)によりエネルギーの総合利用効率を高められるため、二酸化炭素の排出量低減が期待でき、その普及によって脱温暖化の社会づくりに貢献できます。また、SOX、NOXなどの大気汚染物質の排出を削減する効果も期待できます。
 固体高分子形燃料電池は、100℃以下の温度で動作し、起動・停止も簡単であり、小規模でも内燃機関に比べて高効率を得られることから、住宅用の電源に適しています。しかしながら、新しい技術であり実使用条件における技術的課題を抽出するとともに、環境特性、エネルギー総合効率、安全性等に関する基準・標準に資するデータ等を取得する必要があります。
 本事業では、昨年度に引き続いて環境条件の異なる試験サイトに固体高分子形燃料電池コージェネレーションシステム(以下PEFCシステム)を設置し、種々の実使用条件下で運転した場合のデータを収集する運転試験や、電力系統への影響評価データを収集する系統連系試験を実施します。
 これらのデータの分析から獲得される知見を蓄積・共有化して、省エネルギー性・環境調和性の効果等の明確化、経済性向上のための課題の明確化、安全性に係る規格、法規・基準の作成のためのデータ取得等、系統連系技術の確立に向けた課題への対応に加えて、燃料電池の住宅用システムへの社会からの認知度を高めるための啓発活動及び普及促進のための課題への明確化を行います。


2.実施体制等

 14年度は12サイトでしたが、平成15年度は全国31サイトでのPEFCシステムの運転試験を行います。
 今回採用することになったPEFCシステムは、11社からの提供を受け、1kW級のPEFCシステムが22台、5kW級が9台であり、燃料は都市ガス(含CNG)、LPG、灯油、ナフサを用い、これを改質して使用するシステムです。


 参考資料
 資料1:PEFCシステム運転試験実施サイト (PDF形式:27.1KB)
 資料2:PEFCシステム設置・運転試験者 (PDF形式:16.0KB)
 資料3:PEFCシステム提供者 (PDF形式:12.4KB)


3.その他

 PEFCシステムの認知度を高めるために、本事業の進行状況や省エネルギー性・環境調和性の効果に関する有用な情報等を、施設の公開、セミナーの開催等を通じて一般消費者に提供し、PEFCシステムの現状や将来性を広くPRしていきます。
 また、学識者、専門家等による「定置用燃料電池実証研究」推進委員会を引き続き設置し、実証研究の適切な進行等について各方面から検討していただき、より有意義な事業になるよう努力してまいります。


お問い合わせ先
計画本部 燃料電池部 近藤・伊東
 電話:03−5275−9822
 E-mail:koubo@nef.or.jp

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