京セラ本社ビル
新エネルギーシステム
●京セラ株式会社
地球環境問題への対応、とりわけ地球温暖化の原因物質と言われている二酸化炭素(CO2)の削減は重要な課題となってきている。このような中で京セラは、太陽光発電設備(214kW)と天然ガスコージェネレーションシステム(520Kw×2台)を備えた環境対応型高層ビル(20階建)を建設した。中でも太陽光発電システムは新規に高層ビル用太陽電池モジュール、10kWユニット分散配置システム、軽量・小型・高効率10kWトランスレスパワーコンデショナ、分散配置システム用計測・監視システム(LONシステム)の開発を行い21世紀に向けた高層ビル導入への先駆的モデルケースとした。
仕様
設備の特長
最先端の新エネルギーシステムを高層ビルに導入 ● 高層ビル用太陽光発電システム ● 新開発高層ビルモジュールの採用 ● 新開発高層ビルモジュールの取付工法の採用 ● 新方式10kWユニット分散配置システム ● 軽量、小型、高効率10kWトランスレスパワーコンデショナの採用 ● 計測及び監視にLONシステムの採用 ● コージェネレーションシステム ● 天然ガスによるクリーンエネルギーの活用 ● 太陽光発電システムとコージェネレーションシステムの並列運転による系統連系の実施
京セラ本社ビル全景
太陽光発電システム 10kWユニット×22組 太陽電池モジュール 出 力:113W
耐風圧力:560kg/m2太陽電池容量 南壁面: 157kW
屋 上: 57kW
合 計: 214kWパワーコンデショナ 出力:10kW、3相200V
重量:約60kg
寸法:470(W)×550(D)×349(H)mm
効率:94%(最大)
効果
● 年間推定発電電力量
太陽光発電システム:182,860kWh
コージェネシステム:3,120,000kWh● 当高層ビルの電力需要の54.8%、熱需要の50%をこれらの新エネルギーシステムで賄う