株式会社中央住宅
シャープ株式会社
太陽光発電システム付
環境提案型分譲住宅
<ティアラコート春日部・
ヴィラガルテン新松戸>
●株式会社中央住宅
●シャープ株式会社
太陽光発電システムを標準装備した分譲住宅合計71棟を2地区に建設・販売しました。太陽光発電システムは、一括購入、取付部品の削減などで約20%の低コスト化を実現、さらに各住宅の方角、屋根勾配などを個別に考慮し、最大発電量が得られるよう工夫。太陽光発電を装備した大規模分譲住宅が軌道に乗ることを実証し、他の住宅メーカー、地域デベロッパーに及ぼす大きな波及効果と太陽光発電の普及促進性が評価されました。
機器・システム・設備等の特長
●壮大な計画を支える緻密な取り組み
今回の計画は、国の重要課題である「地域環境保全」に向けて、住宅用太陽光発電システムを「住宅産業主導型」で導入するという流れを誰かが作らなくてはならない、という思いでスタートしました。
住宅団地全棟(総計71棟)に太陽光発電システムを標準装備するという、壮大かつ独創的な計画を実現するために、様々な取り組みが行われました。
・ 住宅全体との調和を企画段階から検討。日当たり、日射量、方角、屋根勾配、外観などを各戸ごとに検討・設計。 ・ 住宅自体に省エネルギー仕様(ペアガラス・断熱構造・床暖房)を採用し、冷暖房負荷の低減と設備利用率の効率化を図る。 ・ 一括購入・集中工事・構成部材の見直しなどにより、大幅なコストダウンを実現(20%程度)。 ・ お客様との接点である営業担当者が、住宅用太陽光発電システムの設置効果や地域環境保全を深く理解し、正しい説明ができるよう、勉強会を開催。
●環境提案型分譲住宅の評価と効果
住宅を販売する側が「地球環境保全」に取り組むことで、住宅購入者も共に環境保全に貢献でき、節電意識・環境問題への関心が向上しました。また、調達可能な自己資金の範囲内で太陽光発電システム付住宅を提供することができました。
一方、「住宅用太陽光発電システム」を大規模に標準装備して販売できるという先例を築いたことで、現在各地で同システムを標準装備した住宅販売が拡がりつつあります。
●経済性の向上
一般屋根材の上に太陽電池モジュールを取り付けることにより、それが遮熱板となり、屋根裏温度が「夏場涼しく、冬場暖かい」ことが判明しています。
屋根表面温度 野地板裏面温度測定値 温度差 モジュール未設置 モジュール設置 夏場 70度 49.32度 38.4度 -10.92度 冬場 -5度 8.12度 13.35度 5.23度 <参考:(株)ボラス暮らし科学研究所調べ>
ティアラコート春日部 35棟
■導入機器: 太陽光発電システム
2.88kWを標準装備■設置場所: 埼玉県春日部市南2丁目 ■発電量 : 2,840kWh/年間
(1棟当たり予測値)■住宅竣工: 1998年10月 ヴィラガルテン新松戸 36棟
■導入機器: 住宅用太陽光発電システム
2.86kWを13棟に、
3.10kWを23棟に標準装備■設置場所: 千葉県松戸市幸谷185 ■発電量 : 2,800~3,050kWh/年間
(1棟当たり予測値)■住宅竣工: 1999年1月