高密度連系太陽光発電システム標準装備
分譲マンション「アドバンス２１貴船」

【受賞のポイント】
１棟８戸からなる分譲マンション４棟（合計３２戸）の各棟屋上に合計５１ｋＷの太陽電池を設置、全戸数の半数１６戸に３ｋＷの太陽光発電電力を供給するとともに、共用部分の照明等にも同じく３ｋＷの電力を供給する集合住宅で初めて多数戸に太陽光発電を標準装置した分譲マンションです。この先進性と、今後の集合住宅への太陽光発電導入への高い波及効果が評価されました。

機器・システム等の概要、特長

○ このマンションは、デベロッパー企業として環境共生型マンションを目指す事で、地球を大切にしたいとの思いから建設を計画しました。
○ 総分譲戸数３２戸の分譲マンションにおいて１６戸の専用部分及び共用部分にそれぞれ３ｋＷの太陽光発電システムを標準装備。
○ コスト削減と中高層住宅での施工ノウハウの獲得の為、設計事務所・太陽光発電システム機器メーカー・システム設計施工業社との共同作業により工事標準仕様を独自に開発。
設置場所：
竣　　　工： 		下関市貴船町4丁目10番50号
平成13年2月28日

● 独創性・経済性
　
○ 電力会社との事前技術協議により、１棟のマンションに１７システムの太陽光発電システムを標準装備。
○ 建築一体傾斜基礎（１５度）を採用すること事で架台・基礎工事コストの５０％削減（当社従来比）と防水面の信頼性と防水のメンテナンス性向上を実現。
○ 建築設計者・建築工事業者・太陽光発電システム設計施工業者の連係と合同会議の実施により、工期短縮、搬入重機の共同使用、施工分担の明確化が図れ、前記架台コストを含め総工事費の３５％削減に成功。
● 導入システムの概要
　
太陽電池モジュール　１２５Ｗ　多結晶タイプ４０８台
（２４台×１７システム）
パワーコンディショナ
定格出力４.０ｋＷ 屋内設置型 １７台
接続箱 屋外仕様 １７台

● 太陽光発電能力
　
太陽電池出力　５１ｋＷ（３.００ｋＷ×１７システム）
年間予測発電量　５３,２７８ｋＷｈ（３,１３４ｋＷｈ×１７）

● 環境共存型マンションの評価と効果
　
○ 太陽光発電システム標準装備の環境共生型マンションは好評裏に完売する事ができましたが、これが先例となり同業他社からの受注分を含め平成１３年１１月現在で新築・既築合わせて４１棟のマンション・アパートへの太陽光発電システム導入が決定しており、更なる導入推進に向けて啓蒙・啓発活動を展開中です。

経済産業大臣賞 導入事例の部
株式会社 原弘産／エスイーエム・ダイキン株式会社／シャープアメニティシステム株式会社
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