ハイテクプラザ会津若松技術
支援センター太陽光発電設備

【受賞のポイント】
福島県会津若松技術支援センターに東北地方では最大の150kWの太陽光発電システムを導入しました。この建築物の設計上の工夫により、屋上面積の1.5倍に当たる2,448m2に太陽電池モジュールを設置し、外周部のモジュールは半透光モジュールとして、建築外周部への採光を図りました。導入規模の大きさ、その設置上の工夫、採光モジュール採用の着眼点など、自治体の太陽光発電システム導入への努力と独創性が評価されました。


機器・システム等の概要、特長

福島県のクリーンな自然エネルギー活用の最重点モデル事業として導入したこのシステムは、既存の設置形態にとらわれず、今後の太陽光発電システム導入のモデル、クリーン、安全、見て美しい太陽光発電システムとして、建築デザインと調和した、新たな設置形態をめざして導入しました。
新たな設置形態
 
太陽光発電システムを建物の一部としてとらえ、建物と一体の建築デザインによる鉄骨架台を採用し、水平設置と傾斜設置を組み合わせたデザイン性の高い設置方法を採用しました。
建物から1.5m張り出した架台外周には、2階テラスのひさしを兼ねた強化ガラスサンドイッチ構造の半透光 BIPV(建築用特殊太陽電池モジュール)を水平に設置し、見上げるとモジュールから木漏れ日が差すような美しいシステムです。
建物一体型鉄骨架台を採用したことで、建物本体の屋上の空面積(1,612.2m2)を越えるモジュール設置面積(2,448m2)を可能としました。
降雪地域での落雪防止対策のモデルとして、モジュールを水平に設置し、外周には雪止め金具が付けられています。
普及促進のモデル
 
建築デザインと調和した美しい太陽光発電システムとして、地域への高い導入促進効果を期待しています。施設のエントランスホールには、発電効果を実感していただく発電量表示パネルを設置した他、システムを見学するためのタラップを備えています。
●全 景

●半透過(BIPV)モジュール
システムの概要
 

新エネルギー財団会長賞 導入事例の部
福島県
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