村野浄水場 太陽光発電システム

【受賞のポイント】
全国自治体では最大規模の360kWの太陽光発電システムを浄水場に導入しました。太陽電池パネルの設置面積は2,800m2と大きく、また、浄水場沈澱池上面に設置し、太陽光を遮光して藻の発生を抑制する効果も果たしています。更に、沈澱池の清掃等のため、太陽電池パネル架台に車輪を付け人力で移動できるよう工夫しています。太陽光発電システムの規模の大きさに加え、藻の発生を抑制する効果を狙った着眼点が評価されました。


機器・システム等の概要、特長

全国水道事業体で最大規模の太陽光発電システムを導入
 
沈澱池(傾斜板式)に発生する藻の発生を抑制する方法として、単に遮光用の蓋を設置するのではなく、沈澱池の広い面積を利用して太陽光パネルを設置しました。
その結果、最大発電容量360kWの太陽光発電システムを実現しました。
  【村野浄水場 太陽光発電システム全景】
移動式太陽電池架台の採用
 
沈澱池上部に太陽光パネルを設置するに当たり、沈殿池下部の清掃などの維持管理等に架台を移動できるように、車輪を取付け人力で移動できるように工夫しました。
【架台移動前】 【架台移動後】
導入及び啓発効果
 
【導入効果】 電気料金の節減:年間約400万円
二酸化炭素排出削減量:年間約129トン・CO
【啓発効果】 村野浄水場では見学者が年間1万人以上来場し、施設見学コースに太陽光発電システムも含まれており、環境にやさしい浄水場のPRに努めることにより、環境改善の啓発効果が得られています。更に、村野浄水場のホームページにも掲載しPRの拡充を図っています。
URL:www.pref.osaka.jp/suido/josuijo/muranojosuijo/murano.htm

新エネルギー財団会長賞 導入事例の部
大阪府水道部村野浄水場
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