南貿易・ミサワホーム近畿ビル太陽光発電システム

【受賞のポイント】
地上9階建てのビルに76.5kWの太陽発電システムを設置しました。太陽電池はビルの屋上2面と、壁面4面のうち隣接するビルに接する1面を除いた合計5面全てに周囲の景観とマッチするよう設置し、採光は、太陽電池アレイ(モジュールの集合体)の間に設けた採光スペースから行います。当ビルは神戸市の中心部に位置し、外観の美しさと相まって、太陽光発電システム付きビルの象徴的存在としての啓発効果の高さが評価されました。


機器・システム等の概要、特長

屋根面2面及び壁面3面の合計5面のほぼ全てに太陽電池を設置した本格的な太陽電池一体型の建物を実現しています。
周囲の景観に溶けこむよう太陽電池モジュールの色調の選定に配慮するとともに、ダミーモジュールも太陽電池モジュールと同一構造で製作し、ビル全体の意匠性や調和性に対しても配慮しています。
建材一体型
 
通常のガラス建築物と同等のカーテンウォール方式で取付けを行ない、太陽電池モジュールと取付部のアルミサッシュが一体となった構造となっています。
壁面設置
 
ビル壁面3面への垂直設置および屋上2面を用いる事により、大きな設置面積を確保する事ができ、約80kWの規模を実現する事ができました。
省エネ効果
 
太陽電池モジュールを設置した屋根とする事で、下方に位置する建物屋上への直射日光を遮る事ができ、夏場の屋上から屋内側への熱負荷低減を図ることができます。
意匠性
 
太陽電池モジュールを建材として違和感なく設置できました。本格的な太陽電池モジュール一体型建物の象徴的な実例として今後の建築物への太陽光発電システムの普及に貢献できます。
仕 様
 

新エネルギー財団会長賞 導入事例の部
南貿易株式会社/ミサワホーム近畿株式会社/株式会社 神戸製鋼所
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