太陽熱利用シャワー加温設備

【受賞のポイント】
学校のプールに付属したシャワー設備にも温水シャワーが求められるようになり、この要請に応えて太陽熱利用温水シャワーを開発し、既に十数校に導入されています。黒色のポリエチレン集熱パネル24枚を標準とし、得られた温水は水道水と混合されて適温とされ、水道圧を利用してシャワーとして使用されます。新しい用途の太陽熱利用システムとして構造を極力簡素化して低コストを図ったことによる普及促進性が評価されました。


機器・システム等の概要、特長

時代の要求
 
近年のシャワー設備は、敏感肌の生徒を保護するために高濃度塩素の腰洗い漕が廃止され、全身をシャワーで洗体する事が指導されています。
水道水によるシャワーでは十分な洗体が出来ないため、これまではボイラーなど化石燃料を熱源とする温水シャワーが導入されていました。
システムの概要〈特許出願中〉
 
中空構造の集熱パネル内に水が貯留され、太陽によって短時間で温水になります。
温められた水は、水道水と混合されて快適な温水シャワーになります。
本システムは、水道圧を利用するため動力がまったく必要ありません。
教材としての側面
 
環境教育における「体感できる教材」として利用できます。
塵も積もれば山となる
 
1校当たりの省エネ効果は、約2.5GJ/年・校とわずかですが、全国の小学校の1割(約2,500校)に導入されたと仮定すると、全体で約6,250GJ/年の省エネ効果が予想され、灯油換算すると約200kL/年になります。
仕様
 
  <集熱パネル外形>

<システム系統図>


<集熱パネル配置>

<温かいシャワー>

新エネルギー財団会長賞 導入事例の部
豊国工業株式会社
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