電気自動車共同利用システム
「京都パブリックカーシステム」

【受賞のポイント】
情報技術の活用による電気自動車の共同利用方式を京都市内で実施しました。管理センター1ヶ所の管理の下で市内7ヶ所の車両ステーションに合計35台の電気自動車を配置し、利用する会員の予約、車両の返納、情報サービス、運行管理などを全て情報システム(ITS)で行い利用者の利便性の維持、向上を図りながら、徹底した省力化を図っています。電気自動車普及促進の一つのあり方を実証し、その普及に貢献する点を評価しました。


機器・システム等の概要、特長

京都で電気自動車を共同利用
 
国際的な観光都市であるとともに環境先進都市でもある京都を舞台に、国から補助を受けて地元自治体、産業界、大学等の協力のもと市民および観光客をユーザーとする会員制共同利用システムです。
環境・交通問題の改善に貢献する新しい公共交通システム
 
排出ガスゼロの小型電気自動車を共同利用することにより、環境問題のみならず、道路渋滞、駐車場不足などの交通問題を改善するとともに、既存の公共交通との連系も考えた新しい交通システムです。
●車両ステーション
短時間短距離利用や乗り捨ても可能
 
2人乗り小型電気自動車35台を運用するとともに、市内7ヶ所に50基の専用充電設備を備えた車両ステーションを確保し、会員が使いたい時だけ短時間短距離を利用できるシステムで、乗り捨ても可能です。
ITS技術により無人運用が可能
 
2種類の電気自動車(トヨタe-com、日産ハイパーミニ)に対して、共通のITS(高度道路交通システム)技術により車両の予約、管理等を可能にしたシステムで、1枚のICカードを介して車両の無人貸出・返却が可能です。
また、各車両には最新情報システムを搭載し、管理センターとの双方向コミュニケーション、観光情報等を入手することが出来ます。

新エネルギー財団会長賞導入事例の部
財団法人 日本電動車両協会/株式会社 最適化研究所
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