庁舎の年間消費電力量(40万kWh)を20年間保証することを条件に公募を行った太陽光発電システム。発電出力は、自治体では国内最大規模となる506kWです。汎用の結晶系モジュール約4,300枚は全て同型、同容量のものを採用することにより、低コストを達成し、他自治体への導入事例として普及促進性に優れています。

 
 兵庫県が率先して行うクリーンな自然エネルギー活用の先駆けとして、地域における県政展開の拠点として平成14年7月末に開設した西播磨総合庁舎に、大屋根等を利用した国内最大級の太陽光発電を導入しました。

消費量=発電量
 西播磨総合庁舎は、環境負荷の低減に配慮した「グリーン庁舎」として建設されており、庁舎内で消費される電力量(40万kWh/年)すべてを、太陽光発電システムによりまかなうことにしました。これにより、年間、約264t-CO2の二酸化炭素抑制効果や、73haの森林と同じ二酸化炭素吸収効果があります。
また、システム建設に際して、性能(40万kWh/年以上の発電量を20年確保)を規定した発注としました。そのため、毎年継続的に発電量等を実測、検証することとしています。


優れたデザイン性・経済性
 庁舎棟は2階建て分棟方式で、両側の棟を大屋根でつなぐ構造としています。庁舎大屋根に太陽電池をストライプ状に配置することにより、シャープで美しいデザインを形成しています。
また、メーカー標準品の太陽電池を使用し、大屋根勾配なりに簡易架台で設置することにより、建設費の低減を図りました。


普及促進の推進
 庁舎大屋根上に展望ブリッジを設置しており、そこから庁舎大屋根や車庫棟の太陽電池を身近に見渡すことができます。
また、庁舎内に環境情報コーナーを設けて、大型プラズマディスプレイ(50インチ)により発電状況や環境保全効果などを数種類の画面(来庁者がボタン操作可能)と音声説明でわかりやすく説明しています。
全景
全景
仕様


庁舎棟の太陽電池(展望ブリッジより)
庁舎棟の太陽電池(展望ブリッジより)
 

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