灌漑用水池の水質浄化システムの電源として導入した30kWの太陽光発電システム。景観を損ねないようにフロートタイプ(太陽電池を直接水上に浮上させるシステム)を採用しています。湖沼池の水質対策として、今後各所での普及が期待されます。

 

 香川県地域新エネルギービジョンにおける太陽光発電の導入方針を踏まえ、景観及び水環境に配慮した水面設置型太陽光発電システムを、全国で唯一のマルチプルアーチダムを有する豊稔池の水質浄化システムの電源として、導入しました。

システムの特長
従来利用されていなかった水面を利用するシステムです。
太陽電池モジュールをフロートと一体化したものを水面に浮かべるアイデアを採用しました。
電気的、機械的な技術を新規開発し、適用しました。
フロート一体型とすることにより、モジュール単位での設置が可能となり、設置規模に対する自由度が大きく、多方面への適用が容易になりました。
従来の水上設置方式と比べ、台船が不要となり、コストの低減が図られました。
水面上に設置することで、太陽電池モジュールが水冷され、温度上昇に伴う変換効率の劣化を防止し、相対的な発電効率が向上しました。
水面ギリギリに設置できるため、周囲の景観になじみやすいシステムです。

システムの概要
 

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