キャンパス内の人の集まる厚生棟広場に、日除け、雨除けを兼ねたトップライトとして設置した太陽光発電システム。積極的に見せるデザイン性に優れたシステムで存在感があり、モデル建築物として波及効果が期待できます。太陽光以外にも、雨水利用、地中熱利用による外気処理など様々な手法を採用し、環境配慮、省エネルギー対応という意味で先進性の高いキャンパスです。

 

 新キャンパス(19.4ha)のシンボルとして広く学内外に話題を提供し、多くの学生に環境問題を考えるきっかけを与えることを切望して導入したシステムです。厚生棟の中央部に位置する円形ステージと、それを囲む大階段を備えた学生広場の上部を覆う直径28mの円形ガラス屋根に太陽光発電セルを組み込み、壁面に取り付けた発電量表示装置とともに、太陽光発電システムの存在を広場に集う人々が興味を持って認識できるように工夫しました。

新しいアイデアと工夫
従来主流であった四角形ではなく正三角形のモジュールを採用し、円形トップライトを構成しました。また、広場に適度な日向と日陰ができるよう配慮して、太陽電池セルを幾何学的に配置しました。
広場から見上げた景観を考慮し、細い部材の組み合わせによる透明感のある構造形式にしました。さらに、セルの配線が見えないようにサッシ部に工夫を施しました。
メンテナンスの観点から、ガラス上部の耐荷重性と歩行時の安全性の確保に配慮しました。

普及推進・啓発のモデル
ガラス・サッシ・構造部材の構成まで含めた建材一体型のデザインで視覚的効果を高めたことにより、太陽光発電システムの促進効果が高まると思われます。
広場壁面に設置した表示装置により発電量、灯油換算節約量をビジュアルに示すことで、教育の現場で学生たちをはじめ多くの人々に環境配慮の姿勢をアピールしています。

システムの概要
全景
全景
学生広場
学生広場
モジュール詳細
モジュール詳細
 

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