関西地方では初めてであり、公営企業としては全国最大規模となる大型風力発電所。発電所内には、「風のパオ」を併設し、また地元弥栄町が「風のがっこう京都」を開校して環境とエネルギーをテーマにした研修を実施しています。地域の資源を最大限に活用した「新エネルギー」「環境学習」「地域振興」の三位一体の取組は、公営企業の新しいモデルとなるものです。

 

 平成9年12月、「地球温暖化防止京都会議(COP3)」が開催され、二酸化炭素等の排出削減目標を定めた「京都議定書」が採択されました。人類の英知を結集した歴史的な議定書採択の地「京都」の地球温暖化防止にかける熱い思いをメッセージとして全国に発信したのが太鼓山風力発電所です。

自治体の風力発電所としては最大規模
 風車1基の発電能力は750kW。6基で年間約8,500MWhの発電が見込まれており、約2,300世帯分の消費電力に相当します。
環境面においては、石油火力発電を想定して換算すると年間約5,900t-CO2の二酸化炭素を削減する効果があります。

周辺施設
 風車周辺の「風の高原」には、モンゴルの大草原で、風に吹かれ、自然と共生しながら豊かに暮らす遊牧民の住居(パオ)をイメージした「風のパオ」があり、天井の風車が見えない風の動きをとらえ、光と色彩が変化に富んだ自然のリズムで空間を演出します。(「光の小劇場」)
また、風車を望む丘には、環境先進国デンマークにおける研修センターの日本版「風のがっこう京都」がオープンし、環境とエネルギー政策に重点を置いた研修が行われています。

公営企業の新しいモデル
 丹後半島は、古代丹後王国を彷彿させる歴史・文化史跡に恵まれた北近畿の風光明媚な観光地であり、その新たな観光スポットとしても注目を集めています。
このように太鼓山風力発電所は、「新エネルギー」「環境学習」「地域振興」三位一体の相乗効果をこの地域にもたらすことが期待されており、公共の福祉の増進を旨とする公営企業の新しいあり方のモデルとなるものです。
太鼓山風力発電所全景
太鼓山風力発電所全景
風のパオ(「光の小劇場」)
風のパオ(「光の小劇場」)
 

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