参加市町村で製造されたRDFを広域的に集め、燃料に利用した高効率発電(20,600kW)システム。従来のごみ発電に比べ高効率に熱エネルギーを回収するとともに、ダイオキシン類対策を実現しています。福岡・熊本両県の28市町村が参加し、県域を越えた広域的なごみ処理システムの先導的な事例です。

 

 「大牟田エコタウン」の中核的な施設として位置付けられた大牟田リサイクル発電所は、参加市町村で製造されたRDF(Refuse Derived Fuel)を燃焼することにより、従来のごみ発電に比べ高効率に熱エネルギーを回収するとともに、広域的なダイオキシン類対策を実現しました。

ごみ処理の広域化
 本RDFシステムにおいては、一般廃棄物をRDFに加工することにより、輸送性・貯蔵性・ハンドリング性を向上することができ、県境を越えた広域的な市町村の参加【7組合(福岡県16、熊本県12の合計28市町村)】を実現しています。

広域的なダイオキシン類対策の実現
 RDFを広域に集めることで、高温、連続運転が可能となり、小規模市町村単独では対応が困難であったダイオキシン類の対策が可能となります。

高効率発電
 1日に315トンのRDFを燃焼することにより、20,600kW(約3万世帯相当)の発電出力を達成し、発電効率約30%を実現しています。これは、従来のごみ発電(10~15%程度)と比べ、最高レベルとなります。また、発電効率が向上したことにより、二酸化炭素排出量の低減に貢献します。

外観

大牟田リサイクル発電所概要
大牟田RDF発電システム参加7組合(28市町村)
 

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