新エネルギー財団会長賞
優秀商品部門
株式会社荏原製作所
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迅速な負荷応答性を有し、エネルギー効率が高く、燃焼室内の各部温度差を少なくして不定形な廃材の混焼を可能にしたことや、大きな不燃物の排出が容易である等燃料の利用範囲が広いことから、バイオマスエネルギー利用の普及拡大に寄与することが期待される。
  商品の概要、特長
 
日本製紙株式会社勿来工場サーマルリサイクル発電設備は、廃棄物燃焼技術を基に(株)荏原製作所製「ICFB内部循環流動床ボイラ」を採用し、以前より不法投棄等で問題視されていた建設廃材を中心とするバイオマス燃料を使用することで、高効率でエネルギー回収するとともに、二酸化炭素排出量の大幅な削減を実現しました。

  □ バイオマス燃料
 バイオマスは化石燃料に代わるエネルギー源として現在有力なものと考えられています。実際、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第二次報告書では、燃料として木材を利用することは、最終的に化石燃料の使用を抑制・削減することによる二酸化炭素の削減に最も効果があり、その効果が累積的で永続的であるとしています。

□ バイオマス燃料利用による効果
 建設廃材をメインとするバイオマス燃料を使用することにより、従来使用していた化石燃料の使用量を削減する事ができました。重油の削減量は年間約3万3千kL程度と見込まれます。
化石燃料の使用量削減により、二酸化炭素の発生量は年間約10万t削減されます。

□ 高いエネルギー利用率
 日本製紙(株)勿来工場の工場負荷は従来、自家用重油ボイラおよびディーゼル発電機により賄われておりました。本設備はそれらの代替として導入され、通常は工場内で使用される電気および蒸気のほぼ全てを担っています。
1日約400tのバイオマス燃料を使用し、15,000kWの発電を行うだけでなく、コージェネレーションにより工場内で使用する蒸気も供給しています。本発電設備のエネルギー利用率は66%を達成しました。


□ 工場のメインボイラ
 本ボイラは(製紙)工場の電力及びプロセス蒸気の全量を1缶で賄うパワーボイラの役割を持っています。
工場の全負荷を賄っていることから、工場の蒸気及び電力負荷に合わせた迅速な負荷追従性が要求されますが、十分な性能を有しておりメインボイラとして問題無く安定した運転がなされています。

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