アイスシェルターは、冬の寒冷な外気を導入して、水槽に貯めた水を凍結させ「天然氷」を作り、それを冷熱源として、夏の貯蔵庫を一定の低温に維持できるものである。 天然氷利用、移動式氷室など独自のアイデアで適用範囲を拡大している。今後、生産現場からマーケットに直結できる新しい形態の流通システムが期待できるものとして評価された。 アイスシェルターは、冬の寒冷な外気を導入して、庫内の水槽に貯めた水を凍結させ「天然氷」を作り、それを冷熱源として、夏の庫内空気冷却に利用し貯蔵庫を一定の低温に維持できるものである。 類似技術として雪を利用した貯蔵庫があるが、雪利用は毎年雪を集めたり、温度管理は雪の冷熱が活用できる春・夏季に限定されるのに対し、アイスシェルターの技術は水槽の水を凍らせ、融かすだけであるため省力的であり、低温で高湿度の貯蔵庫として冬季間を含め、ほぼ一年間利用できる。 また、「移動式氷室(アイスシェルター)」の開発によって、アイスシェルターをトレーラーに積み込むことで、生産現場からマーケットに直結できる新しい形態の流通システムを提案している。 平成28年12月までの設置実績としては、移動式を含めて18件となっている。
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