地域の産官学が連携し、ため池を利用した太陽光発電所を設置、その収益は、ため池の維持管理や地域振興などに活用する取り組みを実施している。 地域内に数多くある農業用ため池の課題を太陽光発電事業と組み合わせることにより解決している。今後、ため池ソ-ラーの拡大が期待できるものとして評価された。 地域の産官学が連携し、ため池を利用した太陽光発電所を設置、その収益で、ため池の維持管理や地域振興などに活用する取り組みを実施している。 連携のそれぞれの役割としては、洲本市はため池の貸し出し、PS洲本(株)はフロート型太陽光発電設備の企画・設置・運営、龍谷大学は社会的投資として事業資金を投資し、地元金融機関とともに本事業に対する資金を提供した。2017年1月には、「塔下ため池ソーラー発電所」(73kW)が竣工し、その売電収益はため池の維持管理や地域振興に活用するモデルを創出した。また、10月には「龍谷フロートソーラーパーク洲本(1.7MW)」 が竣工した。 淡路島洲本市には約7,000という数の農業用ため池が存在し、その維持管理が地域にとって大きな課題となっている。今回のスキームを使用することによって、売電益の一部を農業用ため池の維持管理費に活用することを通じて、農業振興に資するモデルとなるものである。同時に、ポストFITを見据えた時に再生可能エネルギーの地域による普及を促すモデルになると考えられる。
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