本製品は、塔体に沿って上下する昇降ステージを利用し、超大型クレーンを使用せずに施工できるリフトアップ方式の風車組み立て工法である。
従来、地上で行っていた風車ロータ地組みをロータ建て起し装置を使用することにより上空で行うことが可能となり、建設コスト低減、森林伐採範囲縮小等が図られ、今後の洋上風力への適用も期待できるものとして高く評価された。
今回開発したウインドリフトは、3MW クラス以上の風車を建設する場合でも超大型クレーンを使用せず、装置により部材をリフトアップすることで風車を組み立てる工法である。これまでにも同様の工法は有ったが、3MWクラス以上の大型風車への対応を可能とし、ハブとブレードの建て起こし機能を加えるなど、高機能化を実現した。加えて本装置の使用により、超大型クレーンを設置する場所などが不要になり、最小限の施工ヤードで工事を行うことができる。
本装置の使用により、施工ヤードを確保するための準備工事が削減できるなど、従来工法よりも10~20%程度のコスト削減が可能である。また、強風などによる施工時のリスクも低減できまる。さらに、本装置は10t トラック程度の車両で搬入できることから、施工上の制約が緩和される。
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