本事業は、コージェネ(7800kW)及び太陽光発電(650kW)による電気及び熱を地域エネルギーマネジメントシステムにより制御・最適化し、工業団地内の各企業や植物工場にエネルギーを融通する事業である。
農商工連携モデルとしても先導的な取組みであり、特に、非常時にはコージェネで発電した電力で、各需要家が最低限必要とする電源を確保するとともに、余剰分を東北電力に売電し、東北電力の配電線から防災拠点に電力を供給する仕組みを構築しており、他地域への普及が期待できるものとして評価された。
F-グリッドは、エネルギーの需要側である工業団地内の企業と、供給側である電力会社やガス会社が一体となり推進することで、工業団地内の「環境性向上」と「経済性確保」を実現している。また、非常時には工業団地内だけでなく、地域の防災拠点である大衡村役場等に電力を供給する仕組みを構築し「エネルギーセキュリティーの向上」を図ることにより、工業団地及び周辺地域の付加価値・競争力・魅力等の向上や安全・安心を確保し、地域産業振興・地域活性化に貢献している。
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