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現在市販されている太陽熱利用機器は、ソーラーシステムと太陽熱温水器に大きく分けられ、太陽熱を集める集熱器は、平板形、真空ガラス管形などがあります。ソーラーシステムは集熱器とお湯を貯める部分がそれぞれ機器として完全に分離していますが、太陽熱温水器はこの集熱器とお湯を貯める部分が一体の機器であるのが特徴です。 |
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分類 |
特徴 |
太陽熱温水器 |
自然循環形 |
太陽集熱器と貯湯槽が一体となった構造で、屋根上に設置される。
集熱部で温められた水が自然循環しながらお湯となって最上部の貯湯タンクに蓄えられる。 |
真空貯湯形 |
集熱部と貯部が一体となっており、水道直結式で地上設置も出来る。
真空断熱により、集めた熱が外へ逃げにくい。 |
ソーラー
システム |
水式 |
1 |
屋根等に設置した太陽集熱器により高温に達した不凍液などの熱媒を循環ポンプで循環させる。 |
2 |
蓄熱槽の中に蓄えた水を、蓄熱槽内の熱交換器により、温めてお湯にする。 |
3 |
天候等により集熱量が不十分な場合は、補助熱源器で加温して給湯する。 |
4 |
暖房用配管、循環ポンプなどを備えて、温風暖房、床暖房などに使用する事も可能。 |
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空気式 |
1 |
屋根に設置したガラス付き集熱面などにより高温に達した空気を、小屋根裏部に設置した送風機ユニットで床下に送風する。 |
2 |
床下の蓄熱材(コンクリート)に蓄熱させた後で、室内に入れ直接暖房する。 |
3 |
蓄熱槽の中に蓄えた水を、送風機ユニット内などの熱交換器により、温めてお湯にする。 |
4 |
冬の昼は、暖房を主体にし、集熱量に余剰がある場合は給湯に使う。
夏の昼は、高温の屋根空気を屋外に排出し、夏の夜は、屋外から涼気を取り入れて利用できる。 |
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ソーラーシステム(水式) |
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真空貯湯形太陽熱温水器 |
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自然循環型太陽熱温水器 |
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比較エネルギー |
太陽熱温水器
集熱面積 3.0m2
集熱量 156万kcal |
ソーラーシステム
集熱面積 6.0m2
集熱量 312万kcal |
節約量 |
CO2削減量 |
節約量 |
CO2削減量 |
LPG |
節約量/163kg
節約額/45,640円 |
134kgC |
節約量/325kg
節約額/85,200円 |
267kgC |
都市ガス |
節約量/177m
節約額/27,789円 |
103kgC |
節約量/355m3
節約額/49,935円 |
206kgC |
灯油 |
節約量/220L
節約額/9,900円 |
152kgC |
節約量/441L
節約額/14,045円 |
304kgC |
深夜電力 |
節約量/2267kWh
節約額/15,869円 |
188kgC |
節約量/4535kWh
節約額/25,945円 |
376kgC |
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試算条件(集熱したお湯を全て使った場合の試算)
● 全国平均年間集熱面日射量---130万kcal/m2・年(協会データーによる)
● システム効率---40%
● 燃料発熱量、単価、ボイラー効率、CO2発生量(発熱量及び単価は協会調べ 平成13年末)
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発熱量 |
単価 |
ボイラー効率 |
CO2発生量 |
LPG |
12,000kcal/kg |
280円/kg
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80% |
0.82kgC/kg
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都市ガス |
11,000kcal/m3 |
157円/m3
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80%
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0.58kgC/m3
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灯油 |
8,850kcal/L |
45円/L
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80%
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0.69kgC/L
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深夜電力 |
860kcal/kWh |
7円/kWh
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80% |
0.083kgC/kWh
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● ソーラーシステム集熱運転ランニングコスト:5,800円/年
(電力料金23円/kWh,150W×6時間運転×280日稼動で計算)
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出典ソーラーシステム振興協会 |
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