研究用から商業利用へ。導入量、急増中。
  当初、風力発電といえばその施設のほとんどは、電力会社や公的機関による研究用やデモンストレーション用のものでした。
しかし、現在では電力会社に対して売電が可能になったことや、設備の低コスト化が進んだため、商業目的での施設が全国各地に増え始め、風力発電の導入量は急激に増加しています。
 
    国内における風力発電の導入量推移  
                      
  国際的にはまだまだ低水準
  とはいえ日本の風力発電導入実績は、2002年3月現在で46.3万kWとまだまだ低いレベルにあり、全世界のわずか1.5%程度に過ぎません。風力発電設備を設置するためには、安定的な風に恵まれていることはもちろんのこと、設置場所への搬入路や送電線の確保が必要であり、地形が複雑な日本にとっては潜在的な制約が存在します。

今後は、日本特有の地形や気象条件に対応した風車や、革新的な大型風車の開発による発電コストの低減、規制緩和による立地点の確保、電力系統に与える影響を緩和するための出力安定化技術の開発などにより、一層の普及が望まれます。

 

  地域別導入状況 (2002年度末)
   都道府県別の導入量上位
           (2002年度末)