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大崎クールジェン(その1)

大崎クールジェンプロジェクトは、「CO₂分離・回収型酸素吹IGCC実証事業」と呼ばれ、石炭火力発電から排出されるCO2を大幅に削減させるべく、究極の高効率発電技術である「石炭ガス化燃料電池複合発電」と「CO2分離回収技術」を組み合わせた「革新的低炭素石炭火力発電」の実現を目指す実証事業として、クリーンコールテクノロジー(環境にやさしい石炭利用技術)の一環として実施されている。

本プロジェクトは、ロードマップに基づき3段階で構成されている。

  • 第1段階:酸素吹石炭ガス化複合発電(酸素吹IGCC)の大型設備実証試験の実施。
    (2012~2018年度)
  • 第2段階:CO2分離回収設備を付設した「CO2分離・回収型酸素吹IGCC」の実証試験の実施。
    (2016~2020年度)
  • 第3段階:燃料電池を付設した「CO2分離・回収型IGFC」の実証試験の実施。
    (2018~2022年度)

本プロジェクトは、2012年度から経済産業省補助事業、2016年度から国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)助成事業として実施しており、現在、第1段階が無事終了し、第2段階に進んでいる。

第1段階の結果をここで紹介する。
【実証試験結果】

  • 発電端効率(HHV):40.8%(目標:40.5%以上)
  • Sox:8ppm未満(目標:8ppm)
  • Nox:5ppm未満(目標:5ppm)
  • ばいじん:3mg/m³N未満(目標:3mg/m³N)
  • 多炭種対応:4炭種を試験し、良好
  • 耐久性:長期間耐久試験:5,119時間、連続運転:2,168時間
  • 運用性:負荷変化率16%/分を確認、非常停止試験良好など
  • 経済性:微粉炭火力と同等になる見通しを確認

第1段階として、酸素吹IGCCの実証試験は、その運用性・信頼性・環境性において十分な結果を示している。その中でも特に高速での負荷変化率が可能であり、天候により発電電力量が大きく変化する再生可能エネルギーの大量導入に寄与できる可能性が十分にある。

【ご参考】

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