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福島県浜通りでの震災復興に「EV(電気自動車)がつなぐ地域の活力と安心」を目指した
まちづくりにスマートコミュニティを活用

福島県浪江町では、復興にあたり「非常時の安全・安心」「再生可能エネルギーの導入」「生活利便性の向上と新たな雇用の創出」を目指し、「道の駅なみえ」をエネルギーマネージメント拠点として、交流人口の確保のための拠点整備を通じ、新たなまちづくりの実現に頑張っている福島県浪江町を紹介します。

浪江町では、「EV(電気自動車)がつなぐ地域の活力と安心」を目指し次のような浪江町復興スマートコミュニティ事業を行っています。

  • ① 交流・情報発信拠点エネルギーマネージメント事業
    「道の駅なみえ」を交流・情報発信拠点としCEMSを導入し、エネルギーの効率的なマネジメントを行う。
    また、太陽光発電、風力発電、純水素燃料電池等の導入によりエネルギーの地産地消や様々なエネルギーを活用したショーケースとして町民、来訪者への普及啓発を図る。
    さらに、電気自動車(EV)とEV充給電器 (EVへの充電とEVから施設側への給電が可能なVパワー・ステーション)を整備し、非常時には、施設に給電し情報収集や避難者の携帯電話等の充電用として利用する。
  • ② 地産地消型災害公営住宅事業
    災害公営住宅に太陽光発電、蓄電池、エネファーム(家庭用燃料電池)、HEMSなどを導入しCO2の排出削減や非常時の電源確保等に利用する。
  • ③ 公共施設安全・安心エネルギーマネージメント事業
    役場本庁舎等の公共施設にEVやEV充給電器、太陽光発電、BEMSを導入しエネルギーの見える化と省エネルギーを図る。
    また、非常時には、EV充給電器を通じてEVから公共施設での最低限の重要負荷や避難者の携帯電話の電力供給のほか、EVを避難者の輸送手段として利用する。

導入効果としては、以下を目指しています。

  • CEMSとBEMSなどのエネルギーマネージメントシステムにより、500トンのCO2を削減する。
  • 太陽光発電等の積極的導入により、再生可能エネルギーの導入率26%とする。

事業概要は

  • 〇 主な事業者:福島県浪江町
  • 〇 事業費:660,228千円
  • 〇 主な導入設備
    • CEMS: 道の駅なみえ
    • BEMS:8施設
    • HEMS:112施設
    • 太陽光発電設備:304.8kW (88施設)
    • 風力発電設備:3.0kW(1施設)
    • エネファーム:26基
    • 電気自動車: 520kWh分相当 (13台)
    • 純水素燃料電池設備:3.5kW

浪江町復興まちづくりにスマートコミュニティ事業「電気自動車がつなぐ地域の活力と安心」を実現して、「道の駅なみえ」を拠点とした、賑わいある浪江町が一日も早く訪れることを期待しています。

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