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未来の再エネ(その2 高温岩体発電)

未来の再生可能エネルギーとして、世界中で様々な研究が行われている。前回は空飛ぶ風力発電を紹介したが、今回紹介する「高温岩体発電」は、地熱発電の進化系と言えるかも知れない。

高温岩体発電

通常の地熱発電は、地下から熱水や蒸気を取り出して発電を行っている。しかしながら、この方式は、地下に十分な水分が貯留されている場合には適用できるが、地下に高温の岩盤(高温岩体)だけがあり、水分がない場合には活用できない。

そこで、水分がなくても地下の熱を利用して発電しようというアイデアが「高温岩体発電」です。仕組みは、地上から高圧の水分を送り込んで岩盤を破砕し、人工的に地熱貯留層を創り出すというもの。さらに、気水分離後や発電後に発生する温水を、還元井を通じて再び地熱貯留水に戻し、循環的に地下に水を溜めるシステムを作り上げるという仕組み。

高温岩体発電は深度2~5km 程度、岩盤温度200~300度程度のポイントを掘削対象としている。

この高温岩体発電の建設に際しては、還元井のポイントを見極めることも大切です。還元された温水は、再び蒸気井へとつながるポイントに戻っていかなければなりませんし、蒸気井に近すぎると、マグマ溜りで十分に加熱することができません。そのため、破砕の際の振動を分析し、この人工地熱貯留層へとつながる別のひびを掘削して、還元井を創りだすという技術の開発が重要です。

国内で実用化されると、38GW以上におよぶ資源量が国内で利用可能と見られている。しかしながら、この高温岩体発電の実用化には、発電可能な人工貯留層の造成と抽熱システムの構築技術の確立が不可欠ですが、このような地下の能動的な開発は技術的に難しく時間を要する上、開発費用も高額となる。今後の研究開発再開に期待したい。

【参考資料】

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