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小学生向け環境紙「エコチル」

小学生を対象としたタブロイド判の環境紙に「エコチル」がある。今回は、その「エコチル」について紹介する。

そもそも「エコチル」とは、「エコロジーチルドレン」の造語で、「子どもたちに、もっと環境に関心をもってもらえる機会をつくろう」「地域社会と学校、家庭をエコでつなぐプラットフォームになろう」という想いから、2006年に北海道札幌市の株式会社アドバコムという小さな出版会社から創刊された。

エコチル

2006年に札幌版から始まり、2013年に東京版、2018年に北海道版、2019年に横浜版、2020年に北海道版(中高生向け)と順調に配布範囲を広げている。現在では、東京23区(東京版)307,500部、横浜市内18区(横浜版)178,400部、北海道内(北海道版)の公立小学校299,700部、札幌市内中学校、高等学校(札幌市立高校のみ)53,900部の合計839,500部を発行している。その配布エリアの拡大方法は、一校一校小学校を訪問し、校長先生のご理解を得て、配布許諾をいただいているとのことで、小学校側からの信頼はとても厚い。

さらに、エコチルの優れているところは、対象地域の小学生等全員に無料で配布している点である。有料の小中学生向けの新聞等は多々あるが、全員に無料で配布しているのはエコチルだけだと思う。

その取り組みは高い評価を受けており、平成30年度新エネ大賞の普及啓発部門において「新エネルギー財団会長賞」を受賞している。

毎月、地球温暖化や生物多様性、省エネ・再エネなど、1つのテーマを定めた巻頭特集をはじめ、食育特集、動物園だより、プレゼントが当たる大人気のエコワードパズルなど、イラストをふんだんに使った、子どもたちが親しみやすい紙面が特徴となっている。

掲載される企業の広告についても、ただ商品のPRといった商売のみの広告は一切なく子供たちにプラスとなる情報と共に紙面になじむ形で広告が掲載されている。

北海道、首都圏を足掛かりに、更なる配布エリア拡大を期待したい。

【ご参考】

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