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地熱発電の蒸気生産・輸送設備の決定要素

蒸気生産・輸送設備は、下記条件を考慮し最適設計され、建設・運用されます。それぞれの関連性を、図1に示します。

  • 発電所設備容量(貯留層能力から決定)
  • 発電方式(タービン形式等)
  • 坑井特性(生産井、還元井特性及び流体性状)
  • 基地配置(生産井基地、還元井基地、気水分離基地、発電所等)
  • パイプラインルート(地形、距離、自然景観保全等)
  • その他(土地利用の制約等)
図1蒸気生産・輸送設備の最適化要素
図1蒸気生産・輸送設備の最適化要素

上記条件と経済性、運転操業性、メンテナンス性、将来への適用性の観点から検討を加えられ、表1に示す各種方式の最適組合せの結果として蒸気生産・輸送設備が決定されます。

表1 蒸気生産・輸送設備の各方式
[(社)日本地熱調査会セミナー「蒸気生産設備及び発電設備の運転監視と制御」平成6年2月]

気水分離設備方式 輸送方式 還元方式
生産井基地分離方式
集中分離方式
蒸気・熱水単相輸送方式
二相流輸送方式
クローズド還元
オープン還元
・ミスト分離
・気水分離
・固体分離
・動水勾配輸送
・ポンプ輸送
・自圧還元
・ポンプ還元

【参考文献】

  • ・新エネルギー財団(2021):「令和2年度 地熱開発技術者研修会テキスト」
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