【市場創設の背景】
一般送配電事業者は、これまで自らが周波数維持義務等を果たすため必要な調整力を2016年以降公募により調達していた。そのような中、再生可能エネルギーの導入が進み特に太陽光発電や風力などの変動電源に対する調整力の重要性が高まってきている。安定供給を実現する上で欠かせない調整力を、エリアを超えて低廉かつ安定的に確保すべく、調整力の広域的な調達・運用を行うことを目的として需給調整市場を2021年度から開設することとしている。
【需給調整市場の概要】
需給調整市場については、2021年度~2014年度と段階的に各調整力を市場で調達できるように現在制度設計中であるが、その主な内容を示すと以下の通りである。
【注記1】
FIT特例制度によって発生する再エネ予測誤差については、前々日からGCまでの再エネ予測誤差を三次調整力②で対応する事象としている。このような誤差については、応動時間が長い調整力で対応できることから、新規参入者による価格低減を期待し三次調整力②を商品として設けている。