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都市部の生ごみをクリーンなエネルギーに変換!舞洲工場 メタネーション実証事業を開始
~大阪・関西万博での実証を経てカーボンニュートラル社会の実現へ~

大阪ガス株式会社は、 大阪市や大阪広域環境施設組合の協力のもと、2022年4月より再生可能エネルギー由来の水素と、生ごみを発酵させて製造したバイオガスとをメタネーションし、製造されたメタンを配管で輸送し、都市ガス消費機器で利用するというサプライチェーン構築を目指す実証事業を実施しています。そして今回、大阪広域環境施設組合が運営管理する大阪市此花区にあるごみ焼却工場「舞洲工場」の敷地内にて、メタネーション実証設備を竣工しました。

―“再生可能エネルギーの地産地消”を目指す―

本事業は、再エネ由来水素と地域の未利用バイオマスを活用して製造した「e-メタン」によりCO₂排出量の低減を図り、エネルギーの地産地消型モデル構築を目指しています。e-メタンは燃焼の際にCO₂を発生させますが、製造の際にCO₂が材料として活用されることで、実質的なCO₂出量の低減につながります。なお、2024年7月頃まで舞洲工場内で実証を行った後、メタネ-ション実証設備の移設作業や試運転を経て、2025年4月から大阪・関西万博の会場内で実証を行う予定です。

―家庭用の生ごみ1トンから5Nm³/h 規模のe-メタンを製造―

舞洲工場での実証実験において、都市部の生ごみ1トン/日から得られるバイオガスと再生可能エネルギー由来の水素から、5 Nm³/hの規模のe-メタンの製造できることを確認し、バイオガスの更なる有効活用を目指しています。実証後は、メタネーション設備のスケールアップを図りながら、2030年までに近畿圏を中心にごみ焼却工場や食品加工工場向けに導入することを目標にしています。そして最終的にはカーボンニュートラル社会の実現を目指しています。

―万博会場では会場内で出た生ごみから家庭170戸分のガスエネルギー製造へ―

2024年8月頃には、装置を大阪・関西万博会場に移設し、万博開催時には再生可能エネルギー由来の水素と会場内で発生する生ごみ由来のバイオガスからメタンを製造し、会場内の熱供給設備やガス厨房で利用する予定です。なお、この事業は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会が掲げる「EXPO2025グリーンビジョン」の実現に貢献できるプロジェクトとして期待されています。

構築イメージ

さらに、大阪・関西万博期間中は、大気中のCO₂をメタネーションの原料として用いることで、メタンの製造量を増加させ、家庭170戸分のガスエネルギー製造を実現します。そして、大阪・関西万博のカーボンニュートラル化に寄与し、カーボンニュートラル化社会の早期実現を目指しています。

注目を集める「大阪・関西万博」において、再生可能エネルギー由来の水素と、生ごみを発酵させて製造したバイオガスが活用されることは、再生可能エネルギーの理解促進にも繋がる取り組みであり、今後の展開に期待したい。

【参考資料】

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