1.ラオス国セラバム水力発電所リハビリ・拡張計画
 
1.1 対象国及びカウンターパート
(1) 対象国:ラオス人民民主共和国
(2) 主な関係機関・カウンターパート:
工業手工芸省(Ministry of Industry and Handicrafts)
科学技術環境庁 (Science Technology and Environment Agency)
ラオス電力公社(Electricite du Laos (EDL))

1.2 プロジェクト概要
(1) プロジェクト種別:既設発電所のリハビリ・拡張
(2) 水系河川名:メコン川水系セドン川
(3) 発電方式:水路式/流れ込み式
(4) 最大出力:12,700kW(拡張分 9,700kW)
(5) 年間発電電力量:拡張分 39,912MWh
(6) GHG排出削減量:25,576 t-CO2 /年

1.3 ベースライン
インドシナ半島では、各国間で電力融通が行われており、特にタイ国・ラオス国間において頻繁に行われている。当該発電所の位置するラオス国南部地域においても、タイ国送電系統と連携されており、当該発電所で発電された電力は必要な分のみラオス国内で消費され、余剰分はタイへ輸出されている。したがって、「ラオス・タイ電力系統」を一体とみなすとともにこれをベースライン境界と想定し、GHG排出削減量の算出に際しては、境界内における調査時点での全電源平均原単位(オペレーティングマージン)を採用した。

1.4 経済・財務分析
本プロジェクト実施に必要なコストを算定し、想定される売電単価、借入金利及びCER等を検討の上、経済・財務分析を行った。その結果、民間投資事業として評価した場合、公的機関からの低金利融資及び高めの売電単価契約が締結できれば、採算性が確保できる見通しを得た。

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