5.ベトナム国におけるボー川水力発電所新設計画のCDM事業可能性調査
 
5.1 対象国とカウンターパート
(1) 対象国:ベトナム社会主義共和国
(2) 主な関係機関・カウンターパート:
工業省 (Ministry of Industry)
天然資源環境省 (Ministry of Natural Resources and Environment)
ベトナム電力公社 (Electricity of Vietnam)
第3配電会社 (Power Company No. 3)

5.2 プロジェクト概要
(1) プロジェクト種別:水力発電所の新設
(2) 水系河川名:ボー川水系ボー川
(3) 発電方式:水路式/流れ込み式
(4) 最大出力:4,200kW
(5) 年間発電電力量:20,300MWh
(6) GHG排出削減量:8,300 t-CO2/年

5.3 ベースライン
当該発電所は、ベトナム国内の既設送電網の近傍に計画されており、完成後はネットワークに接続される。したがって、現時点における全国電力系統をベースライン境界として想定し、GHG排出削減量の算定に際しては、調査時点での全電源平均原単位を採用した。

5.4 経済・財務分析
本プロジェクト実施に必要なコストを算定し、想定される売電単価、借入金利及びCER等を検討の上、経済・財務分析を行った。本調査の結果、一部設計を見直したことによる工事費増が想定されたことから、採算性の確保のためには、CERによる収入、電力販売契約及び公的金融機関による融資等を全て有利な条件で締結する必要があるとの結論を得た。

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