平成26年度地熱開発技術者研修会
平成26年3月31日
(一財)新エネルギー財団
平成26年度地熱開発技術者研修会は、参加希望者数が目標人数をオーバーしましたのでこれにて募集を打ち切りとさせていただきます。多勢の参加希望をお寄せ下さいまして有り難うございました。なお、今後も弊財団の地熱開発推進活動にご協力をお願いいたします。
平成26年5月21日
この度、弊財団では地熱開発に携わる方を対象とした研修会を実施することにいたしました。
この研修会は、地熱開発技術者の知識・技術の向上を図り、併せて各社技術者の交流を促進することにより日本の地熱開発の推進に寄与することを目的としています。
多くの方々のご参加をお待ちしています。

日時
 
平成26年6月5日(木)12:30〜17:30
平成26年6月6日(金)9:30〜15:30
 
会場
 
日本海事センタービル2階第1・第2会議室
102-0083 東京都千代田区麹町4-5
海事センタービル
電話 03−3265−5481

交通ご案内
  東京メトロ有楽町線麹町駅2番出口より、徒歩2分
海事センタービル正面玄関を入り、すぐ左手の階段を2階にお上がり下さい。なお、階段だけで、エレベーターはありませんので、ご注意ください。
 
プログラム
 
プログラムの内容については以下の表を参照
 
クリックで拡大
時間 テーマ / 講師 プログラムの内容 / テキストの概要
5
12:30〜 集 合  
12:30

13:00
オリエンテーション 主催者挨拶、研修日程・内容説明
13:00

14:00
地熱開発に向けた国の施策

資源エネルギー庁
資源・燃料部政策課
燃料政策企画室長
地熱資源開発官
岡本繁樹氏
[ テキストの概要 ]
(別冊にて作成の予定)
14:10

15:10
地熱エネルギー概論

地熱情報研究所代表
江原幸雄氏
[ テキストの概要 ]
1. 地熱探査から地熱発電所建設までの流れ
2. 火山の熱
2.1 プレートテクトニクスと火山
2.2 火山の下の熱構造―マグマ溜り―
2.3 火山地域における地熱系の発達
3.熱水系
3.1 熱水系とは―熱水系の存在性―
3.2 熱水系の水の起源
3.3 熱水系(地熱系)の分類
3.4 熱水系の定量的な取扱い(熱の流れの定式化)
付録 熱対流の基礎(2次元定常状態における熱と水の流れの定式化)
15:20

16:20
地熱資源の探査技術
(重力探査、電磁探査を中心として)


日鉄鉱コンサルタント
株式会社企画部長
横井浩一氏
[ テキストの概要 ]
1. 地熱資源探査概論
(1) 衛星画像解析、(2) 航空写真リニアメント解析、(3) 地質調査、(4) 火山岩年代分布調査、(5) 変質帯調査、(6) 1m深地温探査、(7) 放熱量探査、(8) 熱流量孔調査、(9) 土壌地化学探査、(10) 流体地化学調査、(11) 重力探査、(12) 磁気探査、(13) 電気探査、(14) 電磁探査、(15) 自然電位(SP)法、(16) 流体流動電位法、(17) 弾性波探査、(18) 微小地震利用探査、(19) 放射能探査
2. 重力探査
(1) 重力探査の原理、(2) 重力探査の測定、(3) 重力探査のデータ処理、(4) 重力探査の解析、(5) 重力探査結果の解釈、(6) 国内地熱地帯での重力探査例
3. 電磁探査
(1) 電磁探査の原理と方法、(2) MT法電磁探査の測定、(3) MT法電磁探査のデータ処理、(4) MT法電磁探査の解析、(5) MT法電磁探査結果の解釈、(6) 国内地熱地帯での電磁探査例
4. まとめ
5. 付帯資料
16:30

17:30
貯留層評価

(独)産業技術総合研究所
地圏資源環境研究部門
招聘研究員
石戸経士氏
[ プログラムの内容 ]
地熱貯留層の開発に当たっては、貯留層にどのくらいの熱及び流体が蓄えられているか、またどの程度の生産規模であれば貯留層の熱をうまく回収できるかを評価しておくことが必要である。
調査、開発の各段階で、対象貯留層について何らかの評価が行われるが、実際の発電規模を決める段階では、生産開始後の貯留層挙動を予測し、生産ゾーンと還元ゾーンの間隔や位置についてプランを提示することが求められる。
まず予備知識があまりない人にもわかる内容(書き方)を提示、さらに詳しく知りたい人に各セクションの最後に補足説明を加える。
今回は、総合編 探査技術と貯留層管理と重なる部分はさらっと書く。
初心者向けに平易に 基礎の説明 シミュレータの説明などは次回以降。
[ テキストの概要 ]
1. はじめに
2. 資源量評価(抽熱の基本過程と、調査の初期段階で行う容積法による資源量評価)
3. 地熱貯留槽の特徴(熱水卓越型、蒸気卓越型等の貯留層の分類と、断裂型地熱貯留層の特性)
4. 地熱貯留層評価:各種調査と坑井試験(開発対象の貯留層の特性を把握するために行われる種々の調査、特に坑井の検層や圧力遷移試験などについて)
5. 地熱貯留層評価:貯留層シミュレーション(調査データに基づいて行う自然状態シミュレーションと、開発プランを策定するために行う生産予測シミュレーションについて)
6. 断裂型貯留層と貯留層モニタリング(生産開始後に行われる貯留層評価として、種々の貯留層モニタリングとそのデータを用いたヒストリーマッチングについて)
6
09:30

10:30
地熱発電

富士電機株式会社
火力・地熱プラント
総合技術部担当部長
山田茂登氏
[ プログラムの内容 ]
発電所構成機器の形ではなく原理的なことを簡単に解説し、資源開発に携わるエンジニアにも坑口条件が発電出力にどのように影響するのか理解してもらうことを目的にまとめる
[ テキストの概要 ]
1. 概要(地熱発電のしくみの概要)
2. 熱力学 - エントロピとエンタルピ(地熱発電で得られる出力の考え方を概説する前提として簡単に熱力学について触れます。)
3. 水の状態量(2.項を水に特化してエントロピ、エンタルピについて少し具体的に解説します。)
4. セパレータ(セパレータの熱力学的な側面から入口の状態量に対して蒸気の発生量がどうなるか解説します。)
5. 蒸気タービン(蒸気タービンの原理と蒸気の熱エネルギーがどのように動力に変換されるのかを解説します。)
5.1 蒸気タービンの原理、5.2 断熱熱落差、5.3 復水式と背圧式
6. 主冷却水系の最適化(冷却塔と復水器の原理に触れ、外気条件との関連について解説します。)
6.1 復水器圧力の選定
6.2 設計湿球温度の選定
10:40

11:40
地熱井掘削概論

帝石削井工業株式会社
代表取締役社長
島田邦明氏
[ プログラムの内容 ]
本概論は、深部掘削、高傾斜コントロール掘削、高温度部の掘削にも適用できるロータリー式掘削法について主に説明した。
各項目は、経験の浅い掘削技術者や掘削以外の技術者に掘削技術の概要と留意点を理解できるようにする説明とした。
また、各項目では、利点や欠点、留意点等を説明し、事例のあるものは記載した。
HSEマネジメントシステムについては、弊社のシステム概要を参考例として説明した。地熱開発コストの中で、掘削費は大きなウエートを占め、トラブルなどで作業が遅れると、開発期間とコストが増加する要因となる。
このトラブル等を回避するためには、掘削会社が技術を向上させることは当然として、地熱開発会社や関係機関においても掘削技術を理解し、作業の支援や協力を進めることが重要である。
[ テキストの概要 ]
1. 地熱井
1-1 目的による分類、1-2 掘削法による分類
2. 掘削計画
2-1 ケーシングプログラム、2-2 掘削流体の選定、2-3 ビット計画、2-4 ケーシングセメンチング、2-5 傾斜掘計画
3. 掘削装置
3-1 マストとサブストラクチャー、3-2 ドローワークスとブレーキ、3-3 トップドライブシステム、3-4 泥水ポンプ 、3-5 ソリッドコントロール機器と冷却塔、3-6 暴墳防止装置(BOP)、3-7 ドリルストリング、3-8 計測機器とドリリングレコーダー
4. 地熱掘削技術
4-1 高温度対策、4-2 高傾斜掘削 、4-3 逸泥対策、4-4 坑内トラブルと対策、4-5 廃坑
5. 安全とHSEマネジメントシステム
6. 掘削作業管理と技術者教育
7. おわりに
11:40

12:50
昼休み

 
12:50

13:50
地熱貯留層管理

西日本技術開発株式会社
地熱部部長
矢原哲也氏
[ テキストの概要 ]
1. はじめに
2. 地熱開発調査と地熱貯留層管理
3. 地熱発電所におけるトラブル及び対策事例
3.1. 国内でのトラブルと対策事例、3.2. 海外でのトラブルと対策事例
4. 地熱貯留層の減衰原因
4.1. 生産井、4.2. 還元井、4.3. 原因と対策
5. 地熱貯留層管理
5.1. 八丁原発電所、5.2. 各発電所のモニタリング、5.3. 地熱貯留層シミュレーション
6. スケール問題と対策方法
6.1. スケール付着防止技術、6.2. スケール除去技術
7. おわりに
14:00

15:00
環境アセスメントの手続き

日本エヌ・ユー・エス株式会社
環境評価ユニットリーダ
鈴木さとし氏
[ テキストの概要 ]
1. 環境アセスメントとは
1.1. 環境アセスメントが行われる趣旨
1.2. 我が国の環境アセスメント制度の概略、
1.3.地熱発電所に係る地方公共団体の条例による環境アセスメントの手続き
2. 地熱発電所の設置に係る手続きと環境アセスメント
2.1. 地熱発電所の設置に係る手続きとの関係
2.2. 地熱発電所により懸念される環境影響
3. 地熱発電所に係る環境アセスメントに関する手続きの事例
3.1. 省議アセスの適用事例 3.2. 既存の地熱発電所に係る主要評価項目、調査・予測手法、環境保全措置
3.3.地熱発電所に対する環境影響評価法の適用事例
4. 環境影響評価法に基づく環境アセスメントの手続き
4.1. 配慮書、4.2. 方法書、4.3. 準備書、4.4. 評価書、4.5. 報告書
5. 環境アセスメント手続き迅速化へ向けた動き
5.1. 「発電所設置の際の環境アセスメントの迅速化等を検討するための連絡会議」
5.2. 「エネルギー基本計画(案)」
15:10

15:30
事務連絡、アンケート記入  
15:30 解 散

 
注:テーマ、内容等が変更される場合があることをあらかじめご了承下さい。

募集人数
  60名
参加費
  ■新エネルギー財団賛助会員 25,000円  ■一般 30,000円(1名当たり)
募集方法
  お申し込みは、メールまたはファックスで会社名、所属・役職、氏名、連絡先(住所、電話およびE-Mail)をお知らせ下さい。受け付け次第、参加費の請求書および振込先をご連絡いたします。
締切り
  平成26年5月23日(金)(定員に達し次第募集を終了いたします)

お申し込み、お問い合せ先
(一財)新エネルギー財団
水力地熱本部地熱部 飯田幸平、小林純子
〒170-0013 東京都豊島区東池袋3-13-2 イムーブル・コジマ2F
TEL:03-6810-0366、FAX:03-3982-5101
E-Mail k-iida@nef.or.jp