研修・講演会
当財団では、中小水力発電開発促進事業の一環として、水力発電実務担当者(技術者)を対象とした研修会を企画実施しております。
この度、本年度第2回目(通算第114回目)の研修会を下記要領にて開催いたしますので、ご案内申し上げます。
関係各位多数ご参加下さいますようよろしくお願い申し上げます。
三会堂ビル(9階 石垣記念ホール)
〒107-0052 東京都港区赤坂一丁目9番13号
電話:03-3582-7451
140名程度(申込先着順)
(ご1名につき)
賛助会員 28,000円、 一般 32,000円
主テーマ:水力発電における技術動向
開催日:平成30年10月11日(木)~12日(金)
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
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10:30 | 受付開始 |
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11:00 | 開 会(一財)新エネルギー財団 |
開会挨拶、プログラム及び配布資料の紹介ほか |
11:10~12:10 | ① 水車性能向上における新技術について株式会社東芝 研究開発本部 |
水車の性能向上に適用する流れ解析技術やこれを用いて開発された新型ランナ等の事例を含む新技術について紹介する。 1.流れ解析技術と水車性能予測技術 2.最適化手法概要 3.流れ解析で開発した新型ランナ等の事例 |
13:20~14:20 | ② 再生可能エネルギー政策の今後の方向性について経済産業省 資源エネルギー庁 |
2030年、更に2050年を見据えた新たなエネルギー政策の方向性を示すものとして、本年7月に閣議決定された第5次エネルギー基本計画において、再生可能エネルギーに関しては、主力電源化を目指すことが示された。 本講義では、基本計画の見直しを踏まえ、再生可能エネルギーと関連する政策の最新動向等を紹介する。 1.再生可能エネルギーの現状 2.再生可能エネルギーに係る政策動向 3.水力発電を巡る現状と課題 |
14:35~15:35 | ③ 溶射を中心とした表面改質技術と水力発電所への適用事例についてトーカロ株式会社 |
水力発電所用のランナやケーシング等の部品では、土砂を含む流水等の過酷な摩耗環境に曝されることによる部材損傷が問題になることがある。このような場合、水力発電設備の長寿命化を実現する対策の一つとして、耐土砂摩耗性や耐キャビテーション性に優れた被覆材を部品表面に溶射することにより、耐摩耗皮膜を形成することが有効である。 本講義では、溶射を中心とした表面改質技術及び水力発電所への適用事例について紹介する。 |
15:50~16:50 | ④ 建設生産システムの変革への挑戦
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「人手不足・熟練労働者不足」、「低い生産性」、「なくならない労働災害」という施工における最重要課題の抜本的解決策の一つとして、施工の自動化によって生産性と安全性の向上を同時に実現することを目指した技術開発が進められている。 本講義では、ダム工事において導入が進められている「建設機械化を核とした土木工事の自動化施工システム」及びコンクリート打設作業における「型枠自動スライド装置」について概要を紹介する。 |
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
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10:00~11:00 | ⑤ 螺旋巻管を使用した内面被覆工法等による導水路の止水対策について
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片貝第一発電所は、経年106年の流れ込み式発電所であり、開渠(石張構造が主)、トンネル及び暗渠の山腹導水路を有する。近年、水路からの漏水と推定される、導水路経過地の下部斜面からの湧水量が大幅に増加傾向となり、同地点集落への災害防止のため、水路内面に被覆工(止水対策)を実施した。 本講義では、トンネル他水路における、断面縮小を極力抑え、かつ粗度係数を改善可能な新工法(螺旋型導水路更生工法)等により、従来通りの通水裕度と確実な止水を両立した工事の概要について紹介する。 |
11:15~12:15 | ⑥ ダムの維持管理・更新工事に伴う潜水作業の安全確保を目的とした濁水処理工法の適用事例について前田建設工業株式会社 土木技術部 |
ダムの維持管理業務や再開発工事、近年の異常気象に端を発する豪雨災害の復旧工事では、潜水士による水中作業が欠かせない場合があるが、作業エリア内の水に濁りが生じて視界が悪化し、作業効率の低下や安全性の確保が課題となる事例も多く見られる。 本講義では、これらの課題解決のために開発された、外部装置等を使用することなく、作業エリア内の透明度をその場で改善する原位置濁水処理工法の概要及び豪雨災害により発電停止した水力発電所の復旧工事での適用事例を紹介する。 |
13:25~14:45 | ⑦ 電力土木施設の施工及び維持管理におけるICTの活用について一般社団法人 日本建設業連合会 |
国土交通省が積極的に取り組んでいるi-Constructionにより、生産性向上を推進するために活用できる3次元データを含む電子データの活用や標準化が急速に進んでいる。これまで施工業者が各々扱っていた電子データも、今後は共通のプラットフォーム上での連携が進み、発注者にとっても施工中から維持管理にわたってデータを利活用しやすい環境となる。 本講義では、このような時代を迎え重要性を増しているICTを活用した情報化施工にあらためて注目し、電力分野での利活用を中心に整理した結果を紹介する。 |
14:45 | 閉 会(一財)新エネルギー財団 |
平成30年10月1日(月)
一般財団法人 新エネルギー財団 水力地熱本部
担当:実務研修会担当
〒170-0013 東京都豊島区東池袋三丁目13番2号
TEL:03-6810-0364 FAX:03-3982-5101
E-mail:hydroes,nef.or.jp