Topics&News-2019年-

研修・講演会

中小水力発電技術に関する実務研修会(令和元年度(2019年度)第3回目)

当財団では、中小水力発電開発促進事業の一環として、水力発電実務担当者(技術者)を対象とした研修会を企画実施しております。

この度、本年度第3回目(通算第118回目)の研修会を下記要領にて開催いたしますので、ご案内申し上げます。

関係各位多数ご参加下さいますようよろしくお願い申し上げます。

日 時

令和2年(2020年)2月
27日(木)10:30~16:40
28日(金) 9:30~14:50

場 所

三会堂ビル(9階 石垣記念ホール)
〒107-0052 東京都港区赤坂一丁目9番13号
電話:03-3582-7451

【JR】
新橋駅下車タクシー7分
【地下鉄】
南北線・銀座線溜池山王駅下車(9番出口)徒歩4分
銀座線虎ノ門駅下車(3番出口)徒歩5分
千代田線・丸ノ内線国会議事堂前駅下車(3番出口)徒歩7分

定員

140名程度(申込先着順)

参加費

(ご1名につき) 賛助会員 29,400円、 一 般 34,600円

研修概要

主テーマ:水力発電所の改造及び運用保守

開催日:令和2年2月27日(木)~28日(金)

令和2年2月27日(木)

時間 テーマ・講師 主な内容
10:00

受付開始

 
10:30

開 会

(一財)新エネルギー財団

開会挨拶、プログラム及び配布資料の紹介ほか
10:40~11:40

① 再生可能エネルギー政策の今後の方向性について

経済産業省 資源エネルギー庁
 省エネルギー・新エネルギー部
 新エネルギー課
  課長補佐 成 島  大 輔

 第5次エネルギー基本計画に基づき再生可能エネルギーの主力電源化を目指す中、固定価格買取制度(FIT制度)の抜本的見直しが検討されている等、再生可能エネルギーに関する政策が大きく変わろうとしている。これらを踏まえ、本講義では、水力発電などの再生可能エネルギーに関する現状、課題及び政策の動向等を紹介する。
12:50~13:50

② 地域社会における持続可能な小規模水力発電について
~IEA水力実施協定の好事例調査と発電計画のガイド~

IEA水力実施協定 執行委員会
 日本代表委員 宮 永  洋 一
(一般財団法人電力中央研究所 名誉研究アドバイザー)

 国際エネルギー機関(IEA)の下に設けられた国際協働プログラムのひとつである水力実施協定では、事業の経済性を確保しつつ地域社会に経済的・社会的便益をもたらしている小規模水力発電プロジェクトを、持続可能な「好事例」として世界各国から収集・分析する調査を行った。
 本講義では、日本が主導したこの調査で収集された好事例とその分析結果並びに好事例における個別の取組みを体系的に検索・参照できるガイドについて紹介する。
14:05~15:05

③ 油入変圧器の保守管理技術について

ユカインダストリーズ株式会社
 開発部
  副部長 長谷川  真 之

 水力発電所の電気設備において、電力用変圧器は重要な設備のひとつである。その多くは高度経済成長期に大量に設置され、ほとんどが高経年期を迎えている。変圧器の事故は、社会的・経済的にも影響が大きく、適切な保守管理が求められている。
 油入変圧器では、封入されている電気用絶縁油を採取・分析し、その状態を監視することが一般的に行われている。本講義では、絶縁油分析による油入変圧器の診断手法について紹介する。
15:20~16:40

④ 秋葉第一発電所リパワリング工事について
~新しいハイブリッドサーボ制御技術及びコストダウン効果~

電源開発株式会社
 再生可能エネルギー事業戦略部
 企画管理室 戦略タスク
  笹 川   剛

 昭和33年に運開し老朽化が進行していた秋葉第一発電所のリパワリング工事において、ガイドベーンの駆動方式としてハイブリッドサーボシステム(HSS)が採用された。その際、大容量フランシス水車への適用を考慮して、国内初となる多ユニット並列構成のHSSを実装した。また、更なる合理化・簡素化を目指して「HSSによる入口弁操作」及び「アキュムレータ複合制御」という新技術を開発した。本講義では、リパワリング工事の概要に加えて、新しいHSS制御技術とそのコストダウン効果や適用範囲拡大の可能性等について紹介する。

令和2年2月28日(金)

時間 テーマ・講師 主な内容
9:30~10:30

⑤ ダム流入量予測の精度向上及び発電運用効率化技術の高度化に向けた取組みについて

関西電力株式会社
 水力事業本部
 水力エンジニアリングセンター
 国内水力グループ
  技術副長 田 中   裕

 既設水力発電所の有効活用による発生電力量の増加を目的として、IoT技術、気象観測・予測、積雪・融雪モデル、流出予測モデル、動的計画法の組合せにより、ダム流入量予測技術及び発電運用効率化技術を高度化する取組みを行った。黒部川水系をモデル地点としてその効果を検証した結果、年間発生電力量を1%(4,000万kWh)以上増大できる可能性があることが確認された。本講義では、この取組みの内容について紹介する。
10:45~11:45

⑥ 電力中央研究所における水力施設の健全性・耐震性評価に係る技術支援の取組みについて

一般財団法人電力中央研究所
 地球工学研究所 構造工学領域
  副研究参事 西 内  達 雄
  上席研究員 塩 竈  裕 三

 水力施設の高経年化と自然災害の激甚化を背景に、電気事業者は自主保安の一環として施設の健全性及び耐震性の評価を進めている。電力中央研究所は、これらの評価結果の信頼性や説明性の向上に資するべく、関連技術の整備・体系化を進め、個別施設の評価に活用している。本講義では、健全性評価の一般的知見に加えて、関連技術のうち有限要素解析を用いたダム及び付属構造物の耐震性能評価技術、ダムゲートの耐力評価技術など、近年の取組みについて紹介する。
12:55~13:45

⑦ 島川原発電所西浦堰堤ゲート改良工事の概要について

東京電力ホールディングス株式会社
リニューアブルパワー・カンパニー
 千曲川事業所 土木保守グループ
  グループマネージャー
   渡 部   浩

 西浦堰堤は建設以来80年が経過し、既設洪水吐ゲートである鋼製ストニーゲート(10門)に経年劣化の進行が見られたことや近年の集中豪雨による急激な増水に対して放流操作に多大な労力を要していたことから、SRゲート(3門)に改良し、ゲート操作の省力化を図った。また、設計においては、計画高水流量相当を安全に流下可能な構造とした。
 本講義では,同工事の設計及び施工実績、ゲート制御方法等の概要について紹介する。
14:00~14:50

⑧ 水力発電所の鉄管内面点検におけるドローンの活用について

関西電力株式会社
 土木建築室 保全技術グループ
  マネジャー  角 田   恵

 水力発電所における水圧鉄管内面の点検は、鉄管内部に足場を設置したりロープを活用した高所作業などにより実施しているが、閉鎖された空間や急勾配など過酷な環境下での作業であり、安全かつ効率的な点検方法が求められていた。そこで、近年技術進歩が著しいドローンに着目し、既存ドローンの改良により、鉄管内面を安定的に飛行し、点検に適用可能な鮮明な画像を取得する技術を確立した。本講義では、安全性の飛躍的向上と点検日数の大幅短縮による溢水電力低減他を実現した、ドローンを活用した鉄管内面点検について実証試験の結果を含めて紹介する。
14:50

閉 会

(一財)新エネルギー財団

 
  • *テーマ、講師及び内容等が変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

申込期限

令和2年(2020年)2月17日(月)

申込方法等

  • (1)下の「参加申込」ボタンから表示される参加申込フォームに必要事項を入力してお申込み下さい。
    お申込後、受付メールを返信しますので、確認をお願いします。
    受付メールが届かない場合、あるいは参加申込フォームからのお申込みができない方は、「お申込み、お問合せ先」までご連絡下さい。
  • (2) お申込者数が定員に達しますと、受付を締切らせて頂きます。あらかじめご了承下さい。
    なお、その際は、当財団からご連絡いたします。
  • (3) お申込受付後、参加申込フォームに記載のメールアドレスへ請求書を送付します(郵送を希望される場合はお申出下さい)。
    参加費は、請求書記載の金融機関へお振込み下さい。なお、振込手数料は、お申込者負担とさせて頂きます。
  • (4) お申込受付後にキャンセルまたは受講者変更となる場合は至急ご連絡下さい。
    キャンセルのご連絡を頂いた方には、テキスト代、テキスト送料、振込手数料等を頂く場合がございます。
    また、研修会当日にご連絡なく欠席された方には、参加費の返金はできませんので、ご了承下さい。
  • (5) 一つのお申込の中で、初日と2日目で受講者が代わる場合は、受付にお申出下さい。テキストをお預かりすることもできます。
    なお、この場合の参加申込フォームへの受講者名のご記入は、初日に来られる方のお名前でお願いします。
  • (6) 受講者には研修会当日の受付時に受講証明書をお渡しします。
    必要により、CPD記録(教育形態「講習会等への参加(認定プログラム以外)」「自己学習」など)等でご使用下さい。
  • (7) 会場内でパソコン等を利用される際は、タイピング音が他の受講者の迷惑にならないようご注意下さい。
  • (8) 研修会当日(2日間)の昼食は、ご自身で持参なさるか、近傍の食堂をご利用下さい。

お申込み、お問合せ先

一般財団法人 新エネルギー財団 水力地熱本部
担当:実務研修会担当
〒170-0013 東京都豊島区東池袋三丁目13番2号
TEL:03-6810-0364 FAX:03-3982-5101
E-mail:hydroes,nef.or.jp

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