Topics&News-2020年-

研修・講演会

中小水力発電技術に関する実務研修会
(令和2年度(2020年度)第1回目)

当財団では、中小水力発電開発促進事業の一環として、水力発電実務担当者(技術者)を対象とした研修会を企画実施しております。

この度、本年度第1回目(通算第119回目)の研修会を下記要領にて開催いたしますので、ご案内申し上げます。

関係各位多数ご参加下さいますようよろしくお願い申し上げます。

日 時

令和2年(2020年)10月
15日(木)10:30~17:00
16日(金)10:00~14:45

開催方法

オンライン配信(事前登録制)とDVD配布

  • 申込者には、オンライン配信の聴講の有無に関わらず、テキストとオンライン配信の内容を記録したDVDをお送りします。
    なお、DVDには質疑応答の時間は含まれないこと、並びに一部の講義を含めないことがあることをご了承下さい。
  • オンライン配信への参加者を把握するため、お申込の際にはオンライン聴講の有無をご指定下さい。
    オンライン聴講を希望されない申込者へのテキストの送付は、DVDと合わせてオンライン配信後になりますことをご了承下さい。
  • オンライン聴講を希望される申込者には、参加方法をご案内するメールを研修会の前にお送りします。
  • オンライン配信にはZoomを使用します。
    業務用パソコンでは利用できない場合もあるため、お申込の前にシステムを所管する部署等へ確認されることをお奨めします。
  • オンライン配信映像の録画、録音、撮影やDVDの複製ならびに二次利用は一切禁止とします。

定員(オンライン聴講)

100名程度(申込先着順)

参加費

賛助会員 29,400円、一般 34,600円
(オンライン聴講の有無に関わらずご1名につき、テキスト代・DVD代を含む)

研修概要

主テーマ:水力発電所の計画及び建設

開催日:令和2年10月15日(木)~16日(金)

令和2年10月15日(木)

時間 テーマ・講師 主な内容
10:00

受付開始

 
10:30

開 会

(一財)新エネルギー財団

開会挨拶、プログラムの紹介ほか
10:40~11:40

① 新たな電力市場の動向について

経済産業省 資源エネルギー庁
 電力・ガス事業部
 電力基盤整備課 電力供給室
  総括補佐 伊 藤  優 理

 電力システム改革貫徹のための政策小委員会の中間とりまとめ(平成29年2月)では、市場メカニズムを有効に活用しつつ3E+Sを実現することを目的に、ベースロード市場、容量市場、需給調整市場、非化石価値取引市場等の創設が提言された。各市場の詳細制度設計については、鋭意検討が進められてきており、一部の市場ではすでに取引が開始されている。
 本講義では、それぞれの市場の概要と最近の動向について、取引開始後の実績や制度設計の方向性などを交えて紹介する。
12:50~13:50

② 地域貢献型水力開発の推進について
~秋田・奥飛騨での取組みの事例~

シン・エナジー株式会社
 水力地熱環境部長 清 水   満

 再エネ特措法では、目的の一つに「地域の活性化」が掲げられているが、地域との共生を促すための具体的な方策は十分とは言えない状況である。しかし、今般のFIT制度の抜本見直しに係る議論の中で、小水力は地域活用電源に位置付けられ、地域活用要件の方向性が示されるなど、支援制度の構築に向けた検討が改めて進められているところである。
 本講義では、地域資源を活用する水力開発と地域との共生を考える際の一助とすべく、秋田県仙北市及び岐阜県奥飛騨温泉郷での地域貢献型水力開発の事例を紹介する。
14:05~15:25

③ 大きな変流量・変落差運転に対応した新形水車の開発について

早稲田大学 理工学術院
 基幹理工学部
 機械科学・航空宇宙学科
 教授 宮 川  和 芳

 再生可能エネルギーの伸長に伴い、水力発電においても幅広い負荷変動への対応が求められている。従来の水車では、部分負荷及び過負荷で効率が低下し、振動・騒音が増大するため運転範囲が制限されている場合が多い。そこで、秋田県では産官学連携の取組みとして、大きな変流量、変落差にも対応可能な従来とはコンセプトの異なる水車を開発し、鎧畑発電所に設置する実証設備において性能検証を行う事業を早稲田大学他と共同で進めている。
 本講義では、新形水車の開発内容と従来の水車との性能の比較について紹介する。
15:40~17:00

④ 上結東水力発電所の設計及び建設について
~砂防指定地の過酷な自然環境に寄り添う~

株式会社関電工
 戦略技術開発本部 事業開発推進チーム
 副長 小 宮   啓

 上結東水力発電所は、昭和36年竣工の砂防堰堤側部に設けられた最大出力990kWの流れ込み式発電所であり、令和2年5月に営業運転を開始した。発電所は、河床から掘削した深さ27mの立坑内に構築され(立軸チューブラ水車)、放水路には現在使用されていない堰堤建設時に施工された排水用仮設隧道を活用している。また、台風等河川増水時の砂利を大量に含んだ泥流に対しては、鋼管による減勢機構及び耐摩耗鋳鋼材の活用で対処している。
 本講義では、水理模型実験を含む設計・運用計画及び建設工事の過程について紹介する。
[土木の割合が大きい講義になります]

令和2年10月16日(金)

時間 テーマ・講師 主な内容
10:00~11:00

⑤ 家康公用水発電所新設工事の概要について

東京発電株式会社
 水力事業部 設計技術センター
  センター長 高 倉   功
        増 田  慎 也

 家康公用水発電所は、静岡県の富士川水系芝川から取水する農業用水路である北山用水に新設された最大出力158kWの小水力発電所であり、令和元年9月に営業運転を開始した。発電所の水路管としてFRPM管を使用しており、屈曲部には今回初めてFRPMの曲管(内径800φ)が採用された。また、「水力発電の導入促進のための事業費補助金(地域理解促進等関連事業)」を活用して、発電所に隣接する公園を設置するとともに用水路の由来などについて説明看板を設置した。
 本講義では、本計画の概要及び設計、施工について紹介する。
[土木が中心の講義になります]
11:15~12:15

⑥ FRP(M)水圧管路と「水門鉄管技術基準 FRP(M)水圧管路編(改訂第2版)」について

一般社団法人電力土木技術協会
 水圧鉄管水門部会
 FRP(M)水圧管編改定WG
  主査 村 山   弘
 (村山技術士事務所 代表)

強い、軽い、錆びない等の特徴をもつFRP(M)水圧管路は新エネルギー財団で検討が始まり、1996年には国による沖縄海水揚水発電技術実証試験の水圧管路にも採用され、その優れた点が確認された。その後の知見を盛リ込み、このほど、「水門鉄管技術基準 FRP(M)水圧管路編(改訂第2版)」が発行されることになった。
 本講義では、FRP(M)水圧管路の材料特性と水力発電所に用いるうえでの得失並びに技術基準の概要を紹介する。
13:25~14:45

⑦ 引水による既設水力発電所の発生電力量増加の取組みについて
~加須良川引水設備新設工事~

関西電力株式会社
 水力事業本部 庄川水力センター
  課長 岩 崎   実

加須良川引水設備は、小落差の成出発電所及び新成出発電所で使用していた庄川水系加須良川の水を、高落差を有する境川発電所へ約1.2kmの導水路を介して引水することで、発生電力量の増加を図るものである。
 本講義では、本設備の計画、設計及び施工の中から、トンネル工事における破砕帯への対応等、特色のある内容を中心に紹介する。
14:45

閉 会

(一財)新エネルギー財団

 
  • *テーマ、講師、時間及び内容等が変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

申込期限

令和2年10月5日(月)

申込方法等

  • (1)下の「参加申込」ボタンから表示される参加申込フォームに必要事項を入力してお申込み下さい。
    お申込後、受付メールを返信しますので、確認をお願いします。
    受付メールが届かない場合、あるいは参加申込フォームからのお申込みができない方は、「お申込み、お問合せ先」までご連絡下さい。
  • (2) お申込者数が定員に達しますと、受付を締切らせて頂きます。あらかじめご了承下さい。
    なお、その際は、当財団からご連絡いたします。
  • (3) お申込受付後、参加申込フォームに記載のメールアドレスへ請求書を送付します(郵送を希望される場合はお申出下さい)。
    参加費は、請求書記載の金融機関へお振込み下さい。なお、振込手数料は、お申込者負担とさせて頂きます。
  • (4) お申込受付後にキャンセルまたは受講者変更となる場合は至急ご連絡下さい。
    キャンセルのご連絡を頂いた方には、テキスト代、テキスト送料、振込手数料等を頂く場合がございます。
  • (5) 受講者へお送りするテキストに受講証明書を同封します。
    必要により、CPD記録(教育形態「講習会等への参加(認定プログラム以外)」「自己学習」など)等でご使用下さい。

テキスト頒布について

テキストのみの頒布(DVD付属なし)を希望される方は、以下の方法でお申込み下さい。

  • (1) 頒布価格:賛助会員 5,000円、一 般 6,000円(消費税・送料別)
  • (2) 申込期限:令和2年10月5日(月)
  • (3) 申込方法:Eメールにて、「申込者氏名」「会員区分(賛助/一般)」「団体名/企業名・所属部署課名」「ご連絡先(電話番号、メールアドレス)」「請求書の宛名と送付先」を記載のうえ、hydroes,nef.or.jpまでお送り下さい。なお、メールの件名は、『【R02-1実務研修】テキスト頒布申込み(団体名/企業名)_申込者名』として下さい。受付メールが届かない場合は、「お申込み、お問合せ先」までご連絡下さい。

お申込み、お問合せ先

一般財団法人 新エネルギー財団 水力地熱本部
担当:実務研修会担当
〒170-0013 東京都豊島区東池袋三丁目13番2号
TEL:03-6810-0364 FAX:03-3982-5101
E-mail:hydroes,nef.or.jp

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