Topics&News-2020年-

研修・講演会

中小水力発電技術に関する実務研修会
(令和2年度(2020年度)第3回目)

当財団では、中小水力発電開発促進事業の一環として、水力発電実務担当者(技術者)を対象とした研修会を企画実施しております。

この度、本年度第3回目(通算第121回目)の研修会を下記要領にて開催いたしますので、ご案内申し上げます。

関係各位多数ご参加下さいますようよろしくお願い申し上げます。

日 時

令和3年(2021年)2月
18日(木)10:50~16:55
19日(金) 9:40~16:00

開催方法

オンライン配信(事前登録制)とDVD配布

  • 申込者には、オンライン配信の聴講の有無に関わらず、テキストとオンライン配信の内容を記録したDVDをお送りします。なお、DVDには質疑応答の時間は含まれないこと、並びに一部の講義を含めないことがあることをご了承下さい。
  • オンライン配信への参加者を把握するため、お申込の際にはオンライン聴講の有無をご指定下さい。オンライン聴講を希望されない申込者へのテキストの送付は、DVDと合わせてオンライン配信後になりますことをご了承下さい。
  • オンライン聴講を希望される申込者には、参加方法をご案内するメールを研修会の前にお送りします。
  • オンライン配信にはZoomを使用します。業務用パソコンでは利用できない場合もあるため、お申込の前にシステムを所管する部署等へ確認されることをお奨めします。
  • オンライン配信映像の録画、録音、撮影やDVDの複製ならびに二次利用は一切禁止とします。

定  員(オンライン聴講)

100名程度(申込先着順)

参 加 費

賛助会員 29,400円、一 般 34,600円
(オンライン聴講の有無に関わらずご1名につき、テキスト代・DVD代を含む)

研修概要

主テーマ:水力発電所の改造及び運用保守

開催日:令和3年2月18日(木)~19日(金)

令和3年2月18日(木)

時間 テーマ・講師 主な内容
10:20

受付開始

 
10:50

開 会

(一財)新エネルギー財団

開会挨拶、プログラムの紹介ほか
11:00~12:00

① 利水ダム等の事前放流の取組みについて

国土交通省 水管理・国土保全局
 河川環境課 流水管理室
  企画専門官   小 澤  盛 生

 国土交通省では、関係省庁と連携して、治水を目的に含む約570のダムに加え、電力や農業などを目的とする約900のダムを治水対策に活用する事前放流の取組みを全国の河川で推進している。令和2年6月からは、ダムのある全ての1級水系で事前放流の新たな運用を開始するとともに、順次、2級水系においても運用を開始しているところである。
 本講義では、ダムの役割と効果、事前放流の取組み経緯、事前放流の仕組み、実施状況などについて紹介する。
13:05~14:25

② 水路トンネルの維持管理に関する実務について
~「水路トンネル維持管理の手引き」を基に~

公益社団法人土木学会
 エネルギー委員会
 新技術・エネルギー小委員会
 水路設備保全技術の実務者育成に関する
 調査・研究分科会

  主査   日比野  悦 久
  (東京発電 水力開発推進担当)

  委員   田 村  孝 史
  (東京電設サービス
   群馬センター兼土木技術センター 課長)

 水路トンネルの維持管理は、保全技術者による巡視点検に頼っているが、業務のアウトソーシング化が進み、設備管理者にとっては、保全技術・技能をどのように若手技術者に継承するかが重要な課題となっている。このような背景の下、土木学会エネルギー委員会では、若手保全技術者が現場で遭遇する様々な実現象をどのように判断、対処すべきかを解説した実務手引きを作成した。本手引きは、中堅技術者の若手育成OJTツールへの活用も期待できる。
 本講義では、実務において水路保全技術者が理解しておくべき維持管理業務における要点を解説する。
14:40~15:40

③ 無人航空機(UAV)とAIを活用したダム堤体の劣化把握手法について

八千代エンジニヤリング株式会社
技術創発研究所
 AI解析研究室
  室長   藤 井  純一郎
 社会資本空間デジタル化研究室
  主任研究員   石 井   明

 従来、ダム堤体の点検は目視点検を基本として行われてきたが、作業量が膨大であるうえ、点検者の個人差や主観が含まれることが課題であった。これに対し無人航空機(Unmanned aerial vehicle:UAV)による撮影とAIを用いた画像認識を組み合わせることにより、点検の効率化と定量化を同時に実現可能である。
 本講義では、鳴子ダムにおいて実施した非GPS環境下での自律飛行による空撮・計測と、AIを活用した劣化検出により堤体の劣化マップを作成した事例について報告する。
15:55~16:55

④ 湯之谷発電所ダム改良工事の概要について

東北電力株式会社
 長岡発電技術センター
  担当副長   長谷川  善 和

 湯之谷発電所ダムは、洪水吐設備として鋼製ゲート2門と木製角落し13門により出水処理を行っていた。しかし、木製角落しの開閉操作は現地でのホイスト吊フックの掛外しを要し、操作性と安全性に問題があった。一方、湯之谷発電所は平成23年の新潟・福島豪雨により、ダムを含めて大きな損傷被害に見舞われ発電停止となった。このため、復旧にあたっては原形復旧ではなく、諸問題を解決するために、ゲートレス化による出水時のゲート操作を要しない自由越流方式として、ダム改良工事を計画した。
 本講義では、その概要を報告する。

令和3年2月19日(金)

時間 テーマ・講師 主な内容
9:40~10:40

⑤ 新成羽川ダムの事前放流による治水協力検討概要及び事前放流実施結果等について

中国電力株式会社
 電源事業本部 水力土木運営グループ
   文 田  了 介

 中国電力が管理する新成羽川ダムは、平成30年7月豪雨によるダム下流域の甚大な洪水被害に伴う沿川自治体等からの治水協力への強い要望に応え、事前放流の実施可能性を検討した。その結果、混合揚水式発電所の特徴である大きな発電放流能力を活かすことで、事前放流に一定の効果が確認されたため、令和元年6月より運用を開始した。
 本講義では、事前放流方法の検討概要及び実施結果等について紹介する。
10:55~11:55

⑥ 赤外線サーモグラフィを用いた機械状態監視技術について

株式会社サーモグラファー
 代表取締役  山 田  浩 文

  設備の保守(保全)は、故障の都度、修理を行う事後保全と、事前に計画的に実施する予防保全に大別される。さらに、予防保全には一定周期で保修、交換、更新を行う時間基準保全(TBM)と、連続した計測・監視などにより設備の劣化状態を把握もしくは予知して保修、更新を行う状態監視保全(CBM)がある。日常的に状態監視を行い設備の信頼性を向上させることで、メンテナンスコストの削減を図ることができる。加えて、不具合発生率の低減により高い稼働率が実現され、大きな経済効果が期待できる。
 本講義では、赤外線サーモグラフィを用いた電気、機械設備の状態監視技術を紹介する。
13:05~14:25

⑦ 鮎川発電所水車発電機更新工事について
~FIT制度を活用した経年劣化設備の改修~

東北自然エネルギー株式会社
 由利本荘事業所
  所長   太 田   敦
  課長   軽 部  泰 宏

 鮎川発電所(出力2,300kW)は、運転開始後50年以上を経過し、設備全般にわたり劣化が進んでいたが、経済性の面から改修が難しい状況にあった。その後の検討の結果、既設導水路活用型FIT制度の活用と設備構成の簡素化、工事工法の見直しによる工期の短縮により経済性を確保できる見通しが得られたため、平成30年11月から令和元年9月までの11カ月の工期で改修工事を実施し完了した。
 本講義では、主に電気関係設備の設計、施工について紹介する。
14:40~16:00

⑧ 雪害による長期運転停止からの早期復旧と高経年老朽発電所の近代化リプレースについて
~湯沢発電所の再建~

東京電力リニューアブルパワー株式会社
 松本事業所 発電保守グループ
  マネージャー   漆 原  公 明
 水力部 水力工事センター
 工事第四グループ
  マネージャー   塩 野  知 弘

 湯沢発電所は、平成27年1月に大雪の影響で発電所建屋屋根が崩落し、発電設備の壊滅的な損傷とこれに伴う漏油などにより長期発電停止を余儀なくされた。
 本講義では、発電所の再建までの軌跡と事故の教訓を受けた設備設計(豪雪地域特有の設備保全性向上や油流出リスクの低減)並びに住宅地が近接した条件下での施工方法などについて紹介する。
 [電気・土木の割合が等しい講義になります]
16:00

閉 会

(一財)新エネルギー財団

 
  • *テーマ、講師及び内容等が変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

申込期限

令和3年2月2日(火)

申込方法等

  • (1) 下の「参加申込」ボタンから表示される参加申込フォームに必要事項を入力してお申込み下さい。
    お申込後、受付メールを返信しますので、確認をお願いします。
    受付メールが届かない場合、あるいは参加申込フォームからのお申込みができない方は、「お申込み、お問合せ先」までご連絡下さい。
  • (2) お申込者数が定員に達しますと、受付を締切らせて頂きます。あらかじめご了承下さい。
    なお、その際は、当財団からご連絡いたします。
  • (3) お申込受付後、参加申込フォームに記載のメールアドレスへ請求書を送付します(郵送を希望される場合はお申出下さい)。
    参加費は、請求書記載の金融機関へお振込み下さい。なお、振込手数料は、お申込者負担とさせて頂きます。
  • (4) お申込受付後にキャンセルまたは受講者変更となる場合は至急ご連絡下さい。
    キャンセルのご連絡を頂いた方には、テキスト代、テキスト送料、振込手数料等を頂く場合がございます。
  • (5) 受講者へお送りするテキストに受講証明書を同封します。
    必要により、CPD記録(教育形態「講習会等への参加(認定プログラム以外)」「自己学習」など)等でご使用下さい。

テキスト頒布について

テキストのみの頒布(DVD付属なし)を希望される方は、以下の方法でお申込み下さい。

  • (1) 頒布価格:賛助会員 5,000円、一 般 6,000円(消費税・送料別)
  • (2) 申込期限:令和3年2月2日(火)
  • (3) 申込方法:
    • ・下の「テキスト頒布申込」ボタンから表示されるテキスト頒布申込フォームに必要事項を入力してお申込み下さい。お申込後、受付メールを返信しますので、確認をお願いします。
      受付メールが届かない場合、あるいはテキスト頒布申込フォームからのお申込みができない方は、「お申込み、お問合せ先」までご連絡下さい。
    • ・お申込受付後、テキスト頒布申込フォームに記載のメールアドレスへ請求書を送付します(郵送を希望される場合はお申出下さい)。参加費は、請求書記載の金融機関へお振込み下さい。なお、振込手数料は、お申込者負担とさせて頂きます。

お申込み、お問合せ先

一般財団法人 新エネルギー財団 水力地熱本部
担当:実務研修会担当
〒170-0013 東京都豊島区東池袋三丁目13番2号
TEL:03-6810-0364 FAX:03-3982-5101
E-mail:hydroes,nef.or.jp

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