研修・講演会
当財団では、中小水力発電開発促進事業の一環として、水力発電実務担当者(技術者)を対象とした研修会を企画実施しております。
この度、本年度第1回目(通算第122回目)の研修会を下記要領にて開催いたしますので、ご案内申し上げます。
関係各位多数ご参加下さいますようよろしくお願い申し上げます。
オンライン配信(事前登録制)とDVD配布
100名程度(申込先着順)
賛助会員 29,400円、一 般 34,600円
(オンライン聴講の有無に関わらずご1名につき、テキスト代・DVD代を含む)
主テーマ:水力発電所の計画及び建設
開催日:令和3年6月17日(木)~18日(金)
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
---|---|---|
12:30 | 受付開始 |
|
13:00 | 開 会(一財)新エネルギー財団 |
開会挨拶、プログラムの紹介ほか |
13:10~14:10 | ① 水力発電設備における保安管理業務のスマート化技術導入ガイドラインについて経済産業省 商務情報政策局 |
経済産業省では、今後ICT等を活用した遠隔保守の導入を検討している水力発電事業者において一つの手引きとして活用してもらうことを目的に、「水力発電設備における保安管理業務のスマート化技術導入ガイドライン」を策定した。ここでは、ICT等を活用した保安管理業務のスマート化の導入に向けた計画の策定や調達等、一連の導入プロセスにおいて留意すべき事項等を整理・記載している。 本講義では、スマート保安技術実証事業の実証内容も含め、ガイドラインの概要を紹介する。 |
14:25~15:25 | ② 開発事例を基にした小水力発電開発における課題と対策並びに地域に根差した取組みについて三峰川電力株式会社 |
小水力発電は、計画・調査から運転開始までに長期間を要することやスケールメリットが得られず事業採算性の確保が難しいことから、急速な拡大には至っていない状況にある。 本講義では、小水力発電所の新規開発における諸課題とその対策について、三峰川電力のこれまでの開発事例を基に解説する。特に、地域に根差した取組み・地域貢献については、令和2年度新エネ大賞新エネルギー財団会長賞を受賞した長野県駒ケ根市と静岡県富士宮市での開発事例等から、計画段階から運用にわたっての取組みを紹介する。 |
15:40~17:00 | ③ 地域と一体となった小水力発電所の建設、維持管理について
|
神坂霧ヶ原小水力発電所(岐阜県中津川市、最大出力170kW、令和2年4月運転開始)と、三郷黒沢川小水力発電所(長野県安曇野市、最大出力194kW、令和3年4月運転開始)は、飛島建設とオリエンタルコンサルタンツの二社の共同事業により建設された。両発電所とも、中山間部の農業用水路を活用しており、施設の老朽化や維持管理の負担といった地域の課題解決につながる仕組みを構築している。 本講義では、企業連携・地域連携・官民連携の三つの連携を軸に、計画段階から地域との相互協力と行政の支援をもとに進めた二つの小水力発電所の建設、維持管理の事例について紹介する。[土木が中心の講義になります] |
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
---|---|---|
10:30~11:50 | ④ 米子北の沢用水発電所でのクロスフロー水車と除塵装置に関する技術開発について信州大学 |
流れ込み式が多い小水力発電所では、幅広い負荷変動への対応が必要である。また、さらなる普及拡大のためにはコスト低減と高性能化の両立が必要となる。米子北の沢用水発電所では、産学連携の取組みとして、変流量特性に優れた新型クロスフロー水車と維持管理が容易で流水中の塵芥除去率が高い除塵装置の開発が行われ、長野県須坂市において実証試験を継続中である。 本講義では、米子北の沢用水発電所での技術開発の内容を中心に紹介する。 |
13:05~14:05 | ⑤ 自然環境に配慮した水力発電所建設工事の計画、設計及び施工について
|
胎内第四発電所は、胎内川総合開発事業の一環として建設された奥胎内ダムの直下流に設けられた最大出力2,600kWのダム式発電所で、平成31年4月に運転を開始した。建設地点は猛禽類をはじめとする貴重な動植物が多数生息する自然豊かな地域となっているため、自然環境に配慮した設計、施工を行った。 本講義では、奥胎内ダム及び胎内第四発電所の計画概要並びに土木設備・電気設備の設計、施工について紹介する。 [電気・土木の割合が等しい講義になります] |
14:20~15:20 | ⑥ 国土交通省五十里ダムの河川維持放流を利用した水力発電所の建設について
|
五十里発電所は、国土交通省の五十里ダム堰堤改良事業(選択取水設備新設及び利水放流設備更新)の施工に併せて建設された河川維持放流を利用した最大出力1,200kWのダム式発電所で、令和2年5月に運転を開始した。発電した電力の一部はダムの管理用電源として供給され、災害時の電源を確保することで防災力の強化を図っている。 本講義では、本建設工事の計画、設計及び施工について紹介する。[電気の割合が大きい講義になります] |
15:20 | 閉 会(一財)新エネルギー財団 |
令和3年6月2日(水)
テキストのみの頒布(DVD付属なし)を希望される方は、以下の方法でお申込み下さい。
一般財団法人 新エネルギー財団 水力地熱本部
担当:実務研修会担当
〒170-0013 東京都豊島区東池袋三丁目13番2号
TEL:03-6810-0364 FAX:03-3982-5101
E-mail:hydroes,nef.or.jp