研修・講演会
当財団では、中小水力発電開発促進事業の一環として、水力発電実務担当者(技術者)を対象とした研修会を企画実施しております。
この度、本年度第2回目(通算第123回目)の研修会を下記要領にて開催いたしますので、ご案内申し上げます。
関係各位多数ご参加下さいますようよろしくお願い申し上げます。
オンライン配信(事前登録制)とDVD配布
100名程度(申込先着順)
賛助会員 29,400円、一 般 34,600円
(オンライン聴講の有無に関わらずご1名につき、テキスト代・DVD代を含む)
主テーマ:水力発電における技術動向
開催日:令和3年10月14日(木)~15日(金)
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
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12:40 | 受付開始 |
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13:10 | 開 会(一財)新エネルギー財団 |
開会挨拶、プログラムの紹介ほか |
13:20~14:20 | ① 気象予測情報等の活用によるダム運用高度化及び自然災害被害軽減の取組みについて株式会社気象工学研究所 |
近年、豪雨に伴う自然災害が頻発しており、発電用ダムでも治水機能を求められるようになる等、ダム運用を取り巻く環境が変化しつつある。一方で、気象予測情報については、解像度、更新頻度、精度の面で高度化が進んでいる。また、通信回線の高速化と画像撮影・解析技術の高度化により、取水口の塵芥等、従来把握不可能であった情報の取得が可能になっている。 本講義では、気象予測情報及び最新のITを活用したダム運用の高度化と自然災害被害軽減の取組みを紹介する。 |
14:35~15:35 | ② 水圧(鉄)管保全の課題と点検・調査診断技術について東京電設サービス株式会社 |
我が国の水力発電所は明治時代の後期から建設が始められた。水圧鉄管は、戦後頻発した設備事故を受けて更新が進み、また近年では、FIT制度によりさらに多くの設備が更新され現在に至っている。新旧両極化し、FRP(M)管など新素材の採用で多様化した水圧(鉄)管を適切に保全していくことが求められている。 本講義では、新技術の動向を踏まえ、これら二極化・多様化する水圧(鉄)管の点検・調査診断技術について紹介・解説する。 |
15:50~17:00 | ③ 水車に発生するキャビテーション壊食と土砂摩耗の事例とその対策について富士電機株式会社 |
水車は、機器寿命が60~80年と言われており、長期にわたって純国産かつクリーンなエネルギーを供給できる能力を有している。一方で、短期間で修理を繰り返すような劣化進展の著しい発電所も見られる。その多くがキャビテーション壊食や土砂摩耗が関係している。 本講義では、水車内部でキャビテーションや土砂により壊食や摩耗が発生するメカニズム並びに事例と対策について、最近の動向を交えて紹介する。 |
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
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13:10~14:30 | ④ 「地域連携型水力発電所」を目指した発電所の建設について
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長野県企業局では、計画段階からの地域の参画、災害時等の地域への電力供給、地域の観光資源・学習の場としての発電所の活用、地域と協働した発電所管理などを通して、「地域連携型水力発電所」の建設を進めている。このコンセプトの下、県営多目的ダムの放流水を利用した「くだものの里まつかわ発電所」及び「信州もみじ湖発電所」、並びに既設発電所の冷却水減圧時の未利用エネルギーを利用した「小渋えんまん発電所」を新たに建設し、令和3年度から運転を開始している。 本講義では、これら3発電所の建設概要と長野県企業局の取組みについて紹介する。 |
14:45~15:45 | ⑤ グリーンレーザ計測技術を用いたダム貯水池の地形測量について関西電力株式会社 |
ダム貯水池の地形測量は、主にダム運用上のデータ取得を目的に行われるが、堆砂が進行するダム貯水池では、効果的な堆砂対策の検討にも測量データが活用されている。一般的には、地形測量は陸上部と水中部に大別され、陸上部は地上型3D測量、水中部は音響測深を活用する場合が多い。 本講義では、近年普及しつつあるグリーンレーザ計測技術を活用した陸上・水中の一連計測について、測量精度や作業効率など従来計測との比較を交えて紹介する。 |
16:00~17:00 | ⑥ 低温環境下、湿潤環境下で施工可能なコンクリート補修材の開発と適用について東京発電株式会社 |
水力発電所のコンクリート水路構造物の補修は、発電所の長期停止に合わせ冬季に行われることが多く、また補修箇所を十分な乾燥状態にして施工できない場合がある。このような背景の下、低温環境下、湿潤環境下で施工可能なコンクリート補修材が開発された。補修材は、寒冷地の水路構造物補修への活用とともに、短時間での強度発現が可能であることから、断水期間短縮及び溢水電力低減への寄与が期待できる。 本講義では、開発された補修材の基本性能の評価、洗堀・摩耗が著しい沈砂池での試験施工と評価、低温・湿潤環境下での水路敷部補修への適用について報告する。 |
17:00 | 閉 会(一財)新エネルギー財団 |
令和3年9月29日(水)
テキストのみの頒布(DVD付属なし)を希望される方は、以下の方法でお申込み下さい。
一般財団法人 新エネルギー財団 水力地熱本部
担当:実務研修会担当
〒170-0013 東京都豊島区東池袋三丁目13番2号
TEL:03-6810-0364 FAX:03-3982-5101
E-mail:hydroes,nef.or.jp