Topics&News-2021年-

研修・講演会

中小水力発電技術に関する実務研修会
(令和3年度(2021年度)第3回目)

当財団では、中小水力発電開発促進事業の一環として、水力発電実務担当者(技術者)を対象とした研修会を企画実施しております。

この度、本年度第3回目(通算第124回目)の研修会を下記要領にて開催いたしますので、ご案内申し上げます。

関係各位多数ご参加下さいますようよろしくお願い申し上げます。

日  時

令和4年(2022年)2月
17日(木)10:50~16:40
18日(金)13:10~17:20

開催方法

オンライン配信(事前登録制)とDVD配布

  • 申込者には、オンライン配信の聴講の有無に関わらず、テキストとオンライン配信の内容を記録したDVDをお送りします。
  • テキストはカラー印刷にしないと判読しづらい図表や写真を除いて、基本的にモノクロ印刷になります。また、DVDには質疑応答の時間は含まれないこと、並びに一部の講義を含めないことがあることをご了承下さい。
  • オンライン配信への参加者を把握するため、お申込の際にオンライン聴講の有無をご指定下さい。
  • オンライン聴講を希望される申込者には、参加方法をご案内するメールを研修会の前にお送りします。
  • オンライン配信にはzoomを使用します。業務用パソコンでは利用できない場合もあるため、お申込の前にシステムを所管する部署等へ確認されることをお奨めします。
  • オンライン配信映像の録画、録音、撮影やDVDの複製ならびに二次利用は一切禁止とします。

定  員(オンライン聴講)

100名程度(申込先着順)

参 加 費

賛助会員 29,400円、一 般 34,600円
(オンライン聴講の有無に関わらずご1名につき、テキスト代・DVD代を含む)

研修概要

主テーマ:水力発電所の改造及び運用保守

開催日:令和4年2月17日(木)~18日(金)

令和4年2月17日(木)

時間 テーマ・講師 主な内容
10:20

受付開始

 
10:50

開 会

(一財)新エネルギー財団

開会挨拶、プログラムの紹介ほかか
11:00~12:00

① 中小水力発電の今後について

経済産業省 資源エネルギー庁
省エネルギー・新エネルギー部
新エネルギー課
 課長補佐  菊 野  泉

 2021年10月に第6次エネルギー基本計画が閣議決定されたことから、本計画の水力発電部分を切り口として、中小水力発電の現状や課題、今後の方向性について説明するほか、中小水力発電に関する令和4年度予算について紹介する。
13:10~14:10

② 流域の積雪量情報を活用した融雪期ダム運用の高度化
~現状の課題とその対策について~

日本工営株式会社 中央研究所
 副所長  中 村   茂

 積雪地域のダム運用では、春から初夏に掛けての融雪水量推定が重要である。これを見誤ると無効放流や水位低下を招き、発電機会損失や効率低下を招いてしまう。逆にこれを有効活用できれば増電が可能となる。ところが積雪や融雪水量の高精度把握には、観測と解析両面に問題があり、そこには高いハードルがある。
 本講義では現状の課題を整理し、それを踏まえて融雪期間中の貯水池流入量を推定し増電操作を行う試みについて紹介する。
14:25~15:25

③ ドローン電磁探査を用いた斜面の地下構造調査手法の開発

電力中央研究所
サステナブルシステム研究本部
地質・地下環境研究部門
 主任研究員  窪 田  健 二
 研 究 員  森 藤  遥 平

 水力発電設備周辺の地盤の健全性や安定性を評価し未然に被害を防ぐためには、周辺斜面の地盤特性を明らかにすることが重要である。広範囲の対象斜面から崩壊リスクの高い領域を絞り込む手法として、非破壊で地下構造を調査する物理探査が有効である。
 本講義では物理探査を用いた地下構造調査手法の概要を解説したのち、実際の適用事例としてドローン電磁探査を用いた斜面の地下構造調査について紹介する。
15:40~16:40

④ 高経年化した導水路の改造について
~芽登第二発電所導水路改造工事の概要~

電源開発株式会社
土木建築部 土木技術室 水力設計タスク
 総括マネージャー  成 岡  正 祥

 芽登第二発電所導水路の一部を構成する茂喜登牛水路橋は供用開始から約60年経過し、凍害などによる経年劣化ならびに大規模地震への対応から,水路移設を伴う導水路改造工事を実施した。
 本講義では逆サイフォン形式を採用した新設水路の設計と施工、発電停止期間に実施した新旧水路接続部の施工、発破を用いた水路橋の解体工事について報告する。

令和4年2月18日(金)

時間 テーマ・講師 主な内容
13:10~14:30

⑤ 滝山川発電所水車・発電機改修工事の概要について

中国電力株式会社
電源事業本部 水力電気グループ
 担当副長  橋 本  貴 宏

 滝山川発電所(出力51,500kW)は、運転開始後60年が経過し、設備全体の高経年化が著しく、特に水車は修理限界に達していた。このため、水車・発電機の更新を計画し、2019年5月から2021年4月までの24ヶ月の工期で実施した改修工事の概要について紹介する。[電気が中心の講義になります]
14:45~15:45

⑥ 経年水力発電設備を対象とした三次元超音波探傷技術の取り組みについて

東北電力株式会社
研究開発センター 電源・環境グループ
 研究主査  遠 藤  利 浩

 当社水力発電設備の約8割が運転開始後60年以上経過し、経年水車の更新を効率的かつ経済的に行うため適切な寿命診断が求められている。経年水車の寿命診断では、金属内部の欠陥検出技術として、超音波探傷が多く用いられている。そこで,超音波探傷技術の高度化を目的として、従来の超音波探傷技術と三次元空間座標計測技術を統合した三次元超音波探傷装置(3D-UT装置)を開発し、実機に適用している。本講義では3D-UT装置による欠陥検出技術の紹介ならびに小水力にも適用できる新型3D-UT装置を紹介する。
16:00~17:20

⑦ 日橋川発電所1・2・3号水車発電機改造工事
~リパワリング工事~

東京電力リニューアブルパワー株式会社
水力部 水力工事センター 工事第一グループ
 マネージャー  荒 瀬  秀 喜
猪苗代事業所 発電保守グループ
         大 山  秀 一

 猪苗代湖を水源とする、日橋川水系(直列水系:全6発電所の4番目に位置する)発電所のリパワリング工事について紹介する。設計検討では、水系運用を考慮した水車型式選定・複数機の流量配分見直しによる水車効率改善で増電力量を図るとともに、環境への配慮を含めた設備の構成・省力化に努めた。
また、3台同時施工およびコロナ禍での組立部品納入遅延等に対し、工程調整に苦慮した。
 本講義では、本工事の設計および施工について紹介する。
17:20

閉 会

(一財)新エネルギー財団

 
  • *テーマ、講師及び内容等が変更される場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

申込期限

令和4年2月1日(火)

申込方法等

  • (1) 下の「参加申込」ボタンから表示される参加申込フォームに必要事項を入力してお申込み下さい。
    お申込後、受付メールを返信しますので、確認をお願いします。
    受付メールが届かない場合、あるいは参加申込フォームからのお申込みができない方は、「お申込み、お問合せ先」までご連絡下さい。
  • (2) お申込者数が定員に達しますと、受付を締切らせて頂きます。あらかじめご了承下さい。
    なお、その際は、当財団からご連絡いたします。
  • (3) お申込受付後、参加申込フォームに記載のメールアドレスへ請求書を送付します(郵送を希望される場合はお申出下さい)。
    参加費は、請求書記載の金融機関へお振込み下さい。
    なお、振込手数料は、お申込者負担とさせて頂きます。
  • (4) お申込受付後にキャンセルまたは受講者変更となる場合は至急ご連絡下さい。
    キャンセルのご連絡を頂いた方には、テキスト代、テキスト送料、振込手数料等を頂く場合がございます。
  • (5) 受講者へお送りするテキストに受講証明書を同封します。
    必要により、CPD記録(教育形態「講習会等への参加(認定プログラム以外)」「自己学習」など)等でご使用下さい。

テキスト頒布について

テキストのみの頒布(DVD付属なし)を希望される方は、以下の方法でお申込み下さい。

  • (1) 頒布価格:賛助会員 5,000円、一 般 6,000円(消費税・送料別)
  • (2) 申込期限:令和4年2月1日(火)
  • (3) 申込方法:
    • ・下の「テキスト頒布申込」ボタンから表示されるテキスト頒布申込フォームに必要事項を入力してお申込み下さい。
      お申込後、受付メールを返信しますので、確認をお願いします。受付メールが届かない場合、あるいはテキスト頒布申込フォームからのお申込みができない方は、「お申込み、お問合せ先」までご連絡下さい。
    • ・お申込受付後、テキスト頒布申込フォームに記載のメールアドレスへ請求書を送付します(郵送を希望される場合はお申出下さい)。
      参加費は、請求書記載の金融機関へお振込み下さい。なお、振込手数料は、お申込者負担とさせて頂きます。

お申込み、お問合せ先

一般財団法人 新エネルギー財団 水力地熱本部
担 当:実務研修会担当
〒170-0013 東京都豊島区東池袋三丁目13番2号
TEL:03-6810-0364 FAX:03-3982-5101
E-mail:hydroes,nef.or.jp

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