研修・講演会
当財団では、中小水力発電開発促進事業の一環として、水力発電実務担当者(技術者)を対象とした研修会を企画実施しております。
この度、本年度第1回目(通算第125回目)の研修会を下記要領にて開催いたしますので、ご案内申し上げます。
関係各位多数ご参加下さいますようよろしくお願い申し上げます。
三会堂ビル(9階 石垣記念ホール)
〒107-0052 東京都港区赤坂一丁目9番13号
電話 03-3582-7451
(案内図参照)
※コロナウイルス感染状況により、「オンライン開催」に変更となる場合があります。
その場合は、すでに参加申込済みの方については個別に連絡致しますが、申込み前の方におかれましては、HPをご確認願います。
90名(申込先着順)
※会場の制約により定員に達し次第締め切ります。
賛助会員 29,400円、一 般 34,600円
主テーマ:水力発電所の計画及び建設
開催日:令和4年7月7日(木)~8日(金)
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
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12:40 | 受付開始 |
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13:10 | 開 会(一財)新エネルギー財団 |
開会挨拶、プログラムの紹介ほか |
13:20~14:20 | ① 既設発電所の未利用落差を利用した水力発電所の開発について
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黒川平水力発電所は、既設発電所の放水路の未利用落差を利用した最大出力170kWの発電所であり、2021年7月に運転を開始した。 発電所の建設にあたっては、既設発電所の一部を改造することにより、新設設備を最小化できたものの、既設設備の修繕工事との錯綜や工期の制約といった課題があった。これらの課題に対して、FRPM管の採用や設備機能の集約、小型化などにより解決を図った。 本講義では、工事の計画、設計及び工事の概要等について紹介する。[土木・電気の割合が等しい講義になります] |
14:35~15:35 | ② 国立公園特別地域内における小水力発電所の復活とターゴインパルス水車の採用
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水力発電に対する期待が高まる中、一旦廃止された発電所を復活させる取り組みが進められているが、その手法等については単純な新設とは異なる部分も多い。一方、発電所の立地については、これまで難易度が高いとされてきた、国立公園内に踏み込まざるを得ない状況になっている。 本講義では、国立公園第2種特別地域内で取水する発電所を復活させた経緯とその経験、並びに国内では採用例の少ない「ターゴインパルス水車」の使用経験について紹介する。 [土木の割合が大きい講義になります] |
15:50~16:50 | ③ 八ッ場ダムの放流水を利用した発電所の建設について
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八ッ場発電所は、国土交通省により建設された「八ッ場ダム」の放流水を利用した、最大出力11,700kWの利水従属式の発電所である。 群馬県企業局における33か所目の水力発電所として、平成27年度から令和2年度にかけて建設し、令和3年4月1日より運転を開始している。 本講義では、八ッ場発電所建設の概要と着手から完成までの工事内容について紹介する。 [土木が主の講義になります] |
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
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9:45~10:45 | ④ 既存ダムにおける小水力発電所の新規開発
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島根県では、再生可能エネルギー導入促進のために、小水力発電所の新規開発を行っており、その一環として県が管理する既存ダムの維持放流水等を利用した小水力発電所を建設することとなった。 FIT制度の新設区分を適用したダム式の小水力発電所は、現在2箇所の実績があり、今回はその内の一つである山佐発電所を紹介する。 [土木・電気の割合が等しい講義になります] |
11:00~12:00 | ⑤ 大分県営稲葉ダム維持流量を利用した水力発電所建設について
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大分県は平成28年11月九州で2例目となるダム放流水を活用した小水力発電事業者の公募を行った。県は再生エネルギーの積極的な導入を図りつつ、稲葉ダムにおける維持管理の低減、地域への貢献等を提案させるプロポーザル方式を採用。この公募に弊社を含む九電グループ4社連合で応募した。 本講義では、この事業の概要や公募から計画・施工・運開までの取組を紹介する。 [土木・電気の割合が等しい講義になります] |
13:10~14:10 | ⑥ 岩手県簗川ダムの河川維持流量とダム放流を利用した水力発電所の建設について
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簗川発電所は、岩手県が施工する簗川ダム建設事業に併せて建設された、河川維持流量とダム放流を利用した最大出力1,900㎾のダム式発電所で、令和3年7月に運転を開始した。 この発電所は建設スペースが限られていたため、ダム減勢工護岸と発電所基礎部の一体化やタブレット端末による運転制御が可能なシステムを導入することで大幅な省スペースを実現した。 本講義では、建設工事の設計及び施工について紹介する。 [電気の割合が大きい講義になります] |
14:10 | 閉 会(一財)新エネルギー財団 |
令和4年6月15日(水)
テキストのみの頒布を希望される方は、以下の方法でお申込み下さい。
本研修会対面開催に当たり、会場において感染防止対策にご協力をお願い致します。
なお、研修会場では入場時の検温や換気(窓の開放・空気清浄機の設置)を実施しております。参加者の皆さまのご理解・ご協力をお願い致します。
一般財団法人 新エネルギー財団 水力地熱本部
担当:実務研修会担当
〒170-0013 東京都豊島区東池袋三丁目13番2号
TEL:03-6810-0364 FAX:03-3982-5101
E-mail:hydroes,nef.or.jp