研修・講演会
当財団では、中小水力発電開発促進事業の一環として、水力発電実務担当者(技術者)を対象とした研修会を企画実施しております。
この度、本年度第2回目(通算第126回目)の研修会を下記要領にて開催いたしますので、ご案内申し上げます。
関係各位多数ご参加下さいますようよろしくお願い申し上げます。
三会堂ビル(9階 石垣記念ホール)
〒107-0052 東京都港区赤坂一丁目9番13号
電話 03-3582-7451
(案内図参照)
※コロナウイルス感染状況により,「オンライン開催」に変更となる場合があります。
その場合は、すでに参加申込済みの方については個別に連絡致しますが、申込み前の方におかれましては、HPをご確認願います。
90名(申込先着順)
※会場の制約により定員に達し次第締め切ります。
賛助会員 29,400円、一 般 34,600円
主テーマ:水力発電における技術動向
開催日:令和4年10月13日(木)~14日(金)
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
---|---|---|
12:40 | 受付開始 |
|
13:10 | 開 会(一財)新エネルギー財団 |
開会挨拶、プログラムの紹介ほか |
13:20~14:30 | ① 数値流体解析等による水力土木設備の技術支援東京電力ホールディングス株式会社 |
東京電力HD(株)経営技術戦略研究所では、水力土木設備における課題解決や設計等に対して、数値流体解析(CFD解析)技術等を用いたソリューションを提供することにより、検討および評価の高精度化・スピードアップ・コストダウン等を実現している。 本講義は、これら取り組みの技術的詳細について、具体的事例を交えて紹介する。 |
14:45~15:45 | ② 供用下で施工可能な水力設備の耐震補強工法の検討電力中央研究所 |
電力会社では、大規模地震時におけるダム付属設備の耐震性能照査が進められている。しかし、設備への耐震補強事例が少なく、補強工法の確立が課題となっている。 当所は、ダムゲートおよびピアを対象に、コスト削減および工期短縮の観点から、大型仮設備が不要でかつ供用下での施工が可能と考えられるCFRPプレート接着工法、PSアンカー工法に着目し、補強効果の検証を行ってきた。 本講義では、主に実験的に取り組んできたこれらの検討内容を紹介する。 |
16:00~17:00 | ③ AIを活用した水力発電所運転計画支援システムの取り組みについて株式会社 明電舎 |
水力発電所の運用では、熟練作業員の判断や経験に基づいて発電計画が作成されており、技術継承などが課題となっている。当社では、気象予報精度が向上したことにより、AI学習のみで予測モデルを構築する「AIを活用した水力発電所運転計画支援システム」の開発に取り組んでおり、長野県企業局様にて公募された「AI を活用した水力発電所運転計画支援システム実証事業」に選定された。 本講義では、適用した運転計画支援システムと実証事業適用状況について紹介する。 |
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
---|---|---|
9:20~10:30 | ④ AIによる導水路覆工コンクリート背面空洞分析支援システムの開発九州電力株式会社 |
導水路覆工コンクリートの背面空洞調査は,一般に電磁波レーダ探査機が用いられる。しかしながら,この探査機から得られる情報を用いての背面空洞の有無の判定は,技術者の経験に基づく分析ノウハウに左右され,その精度も個人によってばらつきがある。九州電力他は,判定精度の高いベテラン技術者の分析ノウハウを整理し,AI化による背面空洞分析支援システムを開発した。 本講義では、空洞判定システムの概要と、現場実装時のコスト低減効果について紹介する。 |
10:45~11:45 | ⑤ ウェアラブルカメラを用いた海外でのリモート地質踏査関西電力株式会社 |
海外における新規水力発電所地点の地質踏査は,日本人地質専門家が現地を直接確認することで品質を確保してきた。しかし,新型コロナウイルスの世界的流行,働き方改革関連法の推進により,人流の抑制および業務の効率化・省人化が求められている。 本講義では,ウェアラブルカメラを活用したリモート地質踏査を実際の現地調査にて試行し,日本人の海外渡航頻度縮小に伴うコスト削減効果について紹介する。 |
13:10~14:25 | ⑥ 水力発電設備維持管理における効率化
|
電力各社では,近年,高経年化した水力発電所リプレース等の大規模な改修工事が輻輳し,更には2050年カーボンニュートラル実現に向け,風力,太陽光等の再生可能エネルギー発電所の新規開発計画を進めている。 当社では,水力発電所の保守人員減少のもと安全にこれら計画を達成するため,急峻な山間部での取水口等におけるドローン巡視,また,より安全なダム放流と発電電力量増加を両立するため,降雨予測とAI活用によりダム地点の河川流量を予測しダム操作を支援している。 本講義では,これら実施状況について紹介する。 |
14:25 | 閉 会(一財)新エネルギー財団 |
令和4年9月14日(水)
※9月14日までとしましたが、定員90名に達するまで、申込みを継続します。
テキストのみの頒布を希望される方は、以下の方法でお申込み下さい。
今回、受講申込みされた方には過去の実務研修会テキストを割安で購入することができます。
(定価の20%引き[賛助会員:4,000円,一般:4,800円(消費税・送料別)])
購入方法は下記の2通りと致します。
本研修会対面開催に当たり、会場において感染防止対策にご協力をお願い致します。
なお、研修会場では入場時の検温や換気(窓の開放・空気清浄機の設置)を実施しております。参加者の皆さまのご理解・ご協力をお願い致します。
一般財団法人 新エネルギー財団 水力地熱本部
担当:実務研修会担当
〒170-0013 東京都豊島区東池袋三丁目13番2号
TEL:03-6810-0364 FAX:03-3982-5101
E-mail:hydroes,nef.or.jp