研修・講演会
当財団では、中小水力発電開発促進事業の一環として、水力発電実務担当者(技術者)を対象とした研修会を企画実施しております。
この度、本年度第2回目(通算第129回目)の研修会を下記要領にて開催いたしますので、ご案内申し上げます。
関係各位多数ご参加下さいますようよろしくお願い申し上げます。
「としま区民センター」 8~9階 多目的ホール
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-20-10
電話 03-6912-7900
(案内図参照)
◎羽田空港より(例)
羽田空港 →(東京モノレール 14分)→
浜松町 →
(山手線外回り 31分)→ 池袋
120名程度(申込先着順)
賛助会員 29,400円、一 般 34,600円
主テーマ:水力発電における技術動向
開催日:令和5年10月18日(水)~19日(木)
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
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10:20 | 受付開始 |
|
10:50 | 開 会(一財)新エネルギー財団 |
開会挨拶,プログラムの紹介ほか |
11:00~12:00 | ① 水力発電の方向性とノンファーム型接続について経済産業省 資源エネルギー庁 |
2021年10月に第6次エネルギー基本計画が閣議決定されたことから,本計画の水力発電部分を切り口として,中小水力発電の現状や課題,今後の方向性について説明するほか,系統接続・利用ルール等の動向について紹介する。 [電気が主の講義となります] |
13:10~14:10 | ② 流砂系総合土砂管理における持続可能な貯水池土砂管理京都大学 |
貯水池土砂管理は主としてその機能維持・回復のために行われるが,持続可能な管理にするためには,山から海までの土砂動態を考えながら,環境保全や流域治水,流域の発展などに貢献することを目標として,流域全体の問題として実施することが肝要である。また,その中で土砂の有効活用も考える必要がある。 本講義では,総合土砂管理の考え方について述べるとともに,その中での貯水池土砂管理の課題と役割について述べる。 [土木が主の講義になります] |
14:25~15:25 | ③ 別又谷発電所新設工事をフィールドとした、BIM/CIM等の新技術の活用と若手技術者への技術継承北電技術コンサルタント株式会社 |
別又谷発電所は、富山県魚津市を流れる二級河川片貝川水系の別又谷川及び一ノ又谷川から最大2.60 m3/s を取水し、有効落差20.10 m で最大出力440 kWとして建設中の水路式発電所である。 本講義は、発電所の建設概要ならびに調査・設計・施工においてBIM/CIM等の新技術の活用内容と、このフィールドを利用した若手技術者への技術継承について紹介する。 [土木の割合が多い講義となります] |
15:40~16:40 | ④ 「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(FIT)を活用した下釜口発電所のリプレース事業について山梨県企業局 笛吹川水系発電管理事務所 |
下釜口発電所は,1988(昭和63)年4月の運転開始から約30年が経過し,大規模な機器改修の時期を迎えていた。また,他の発電所と比較して設備利用率が極端に低いことが課題となっていた。 本リプレース事業では,発電規模の見直しによる設備利用率の向上に伴う発電電力量の増加,及び特別高圧から高圧連系に変更することで維持管理費用の低減化を図った。 本講義では,これら実施状況について紹介する。 [電気の割合が多い講義となります] |
時間 | テーマ・講師 | 主な内容 |
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9:30~10:30 | ⑤ 土村第一発電所余水路改良工事の設計と施工東京電力ホールディングス株式会社 |
土村第一発電所の余水路には,落差約15mの立坑と減勢室が設けられている。減勢室は,水クッションにより減勢させる役割を担っているが,以前よりその減勢効果不足が指摘されていた。 また水槽では,余水越流堤からの越流の際に水槽水位が上昇し,上流の導水路が圧力化する恐れがある事が確認された。 それら問題の解決を目指し,水理模型実験結果に基づき余水路減勢室ならびに水槽余水路越流堤の改良を実施した。 本講義では,改良工事の設計及び施工の概要について報告する。 [土木が主の講義になります] |
10:45~11:45 | ⑥ ドローンとAI解析技術を活用した揚水式発電所上部調整池遮水壁点検について九州電力株式会社 |
九州電力株式会社の揚水式発電所として2007年に小丸川発電所が運転を開始した。 本発電所の特徴として,
[土木の割合が多い講義となります] |
13:10~14:10 | ⑦ 2016年台風10号により被災した岩泉発電所の災害復旧概要東北電力株式会社 |
岩手県沿岸部の2級河川小本川水系に位置する流れ込み式水力発電所である岩泉発電所は,観測史上はじめて東北地方太平洋側より上陸した2016年台風10号により大規模な設備被害を受けて発電停止を余儀なくされた。導水路の損壊や多量の塵芥・土砂堆積,土石流による水路橋の埋没,水車発電機の冠水など被害は甚大なものであったが,約6年半に亘る復旧工事を終え,2023年1月に運転を再開した。 本講義では,当該発電所の設備被害とその復旧について紹介する。 [土木の割合が多い講義となります] |
14:10 | 閉 会(一財)新エネルギー財団 |
令和5年10月11日(水)
テキストのみの頒布を希望される方は、以下の方法でお申込み下さい。
今回、受講申込みされた方には過去の実務研修会テキストを割安で購入することができます。
(定価の20%引き[賛助会員:4,000円,一般:4,800円(消費税・送料別)])
購入方法は下記の2通りと致します。
本研修会対面開催に当たり、会場において感染防止対策にご協力をお願い致します。
※R5.3.13よりマスク着用は個人判断が基本となっておりますが、高齢者などの重症化リスクの高い方の感染防止のため、研修会場では極力マスク着用と手洗い・手指消毒等の基本的感染対策について皆様のご協力をお願いします。
なお、研修会当日は開催時の国の方針によるものとします。
一般財団法人 新エネルギー財団 水力地熱本部
担 当:実務研修会担当
〒170-0013 東京都豊島区東池袋三丁目13番2号
TEL:03-6810-0364 FAX:03-3982-5101
E-mail:hydroes,nef.or.jp