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福島県浜通りでの再エネ地産地消とエネルギーマネージメントによる低炭素で災害に強いまちづくり

さまざまな生活施設を集約した復興拠点「笑ふるタウンならは」における再生可能エネルギー地産地消とエネルギーマネージメントによる低炭素で災害に強いまちづくりに頑張っている福島県楢葉町を紹介します。

福島県楢葉町では、「楢葉町復興計画〈第二次〉第二版 (平成28年1月)」に基づき、「笑ふるタウンならは」の新たなまちづくりと一体的に、再生可能エネルギーを活用したエネルギーの地産地消とエネルギーマネージメントを展開し、災害に強く持続可能で低炭素なまちづくりを行っています。

具体的には、「災害公営住宅」に太陽光発電設備・蓄電池・HEMS、「複合商業施設」と「みんなの交流館」に太陽光発電設備・蓄電池・BEMS、「防災調整池」に太陽光発電設備を導入し、それらをCEMS・BEMS・HEMSで連携することで、「電力需給管理機能」、「見守り支援システム」、「蓄電池制御」、「見える化機能」を実現しています。

導入効果としては、以下を目指しています。

  • 災害公営住宅の使用電力の45%を再生可能エネルギー由来とする
  • 災害公営住宅の停電時の電源供給を12時間確保する

事業概要は

  • 〇 主な事業者:福島県楢葉町、株式会社URリンケージ、一般社団法人ならはみらい
  • 〇 主な導入設備
    • 災害公営住宅(140戸): 太陽光発電設備588kW(4.2kW/戸)、蓄電池560kWh(4kWh/戸)、HEMS
    • 複合商業施設: 太陽光発電設備:94kW、蓄電池:89kWh、BEMS
    • 防災調整池: 太陽光発電設備:335kW(防災調整池東側136kW、西側199kW)
    • みんなの交流館: 太陽光発電設備:5kW、蓄電池:5kWh、BEMS
    • CEMSは遠隔からアクセスコントロールが可能なクラウドサーバー上に設置

「笑ふるタウンならは」を契機とし、町内全域へ再生可能エネルギーの活用とエネルギーマネジメントシステムを展開し、地震・津波災害を克服し、より健康で暮らしやすい新しい楢葉町が実現することを期待しています。

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