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カーボンリサイクル

「カーボンリサイクル」とは、経済産業省が推進するCO₂(二酸化炭素)を炭素資源と捉えて再利用するというもの。地球温暖化を防止するためにはCO₂の排出量を削減することが世界的な課題とされているが、2017年の日本のCO₂排出量は、世界全体のCO₂の排出量の3.4%(11.4億トン-CO₂)を占めており、中国、アメリカ、インド、ロシアに次ぐ5番目の多さである。これはエネルギーの供給側が火力発電に頼っていることが理由であり、2017年度の日本の総発電電力量に占める化石燃料の割合は82%となっている。

このように日本ではCO₂排出量の削減が進まないなかで、排出したCO₂を活用する形で温暖化対策に取り組むというのが「カーボンリサイクル」。2019年1月のダボス会議において、安倍総理がCO₂リサイクルの必要性に言及し、同年2月に資源エネルギー庁にカーボンリサイクル室が設置され、6月には「カーボンリサイクル技術ロードマップ」が取りまとめられた。

ロードマップにおけるCO₂の利用先としては、①化学品②燃料③鉱物④その他が想定されている。

  • ①化学品では、具体的には、ウレタンや、プラスチックの一種でCDなどにも使われるポリカーボネートといった「含酸素化合物(酸素原子を含む化合物)」への利用が考えられている。
  • ②燃料では、光合成をおこなう小さな生き物「微細藻類」を使ったバイオ燃料や、バイオマス由来のバイオ燃料がCO₂の利用先として考えられている。
  • ③鉱物では、「コンクリート製品」や「コンクリート構造物」への利用が考えられている。具体的には、コンクリート製品などを製造する際に、その内部にCO₂を吸収させるもの。
  • ④その他として、バイオマス燃料とCCSを組み合わせる「BECCS」や海の海藻や海草がCO₂を取り入れることで海域にCO₂が貯留する「ブルーカーボン」などが考えられている。これらCO₂を吸収し貯蔵する技術は総称して「ネガティブ・エミッション」と呼ばれている。

今後、「カーボンリサイクル」技術の確立、利用拡大、低コスト化と進んでいけば、地球温暖化防止と化石燃料削減に大きな効果をもたらすことになる。

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